トリップドットコム(Trip.com)の予約はキャンセルできない!? 詐欺と嘆く前の対処

キービジュアル:trip.comはキャンセル不可?詐欺と嘆く前に

Trip.comには「予約後のキャンセルが一切不可」というプランが多々存在します。(※厳密に言えばキャンセルはできるのですが返金はされないプラン)

そのようなキャンセル不可プランのホテル・航空券を予約してしまった場合、100%のキャンセル料が発生してしまいますが、一体どうすれば良いのでしょうか。

Trip.com(トリップドットコム)は詐欺企業なのか

いざキャンセルしようとした時に「キャンセル不可・返金不可」となっているとつい騙された!?悪質ボッタクリ業者!?と疑いたくなりますが、そもそもTrip.comとは危険な会社なのでしょうか。

詳しくは上記記事にまとめておりますが、業界売上高では世界第3位の超大企業。日本国内では三井住友と提携・横浜市や北海道とも観光に関する連携協定を結ぶ、あくまでも企業組織としては怪しく無く詐欺業者ではないちゃんとした所です。

Trip.comの予約がキャンセルできない場合の対処方法

「エラーが出てキャンセル手続が完了できない」「キャンセル方法が分からない」といった意味でのキャンセルできないは、Trip.comのサポートセンターへ電話する事で解決可能です。

ここでは「キャンセル不可」「返金不可」のプランを誤って予約してしまった、または承諾の上で予約したが止む負えない理由によりキャンセルを迫られ返金を望んでいるというケースについてご紹介したいと思います。

Trip.comの規約上では返金は難しい

Trip.comのキャンセルポリシーは決して分かりにくい表記では無く、申し込み時にも度々表示される為、予約を確定するボタンを押された以上、無条件全額返金をそう簡単に認めていると制度として成り立たなくなってしまいます。

ですので大原則として、「返金不可」という表記やキャンセル料が明記されているプラン、無料キャンセル期限を超えてしまったホテル・航空券の返金を受ける事はできず、諦めるしかありません。

例え予約完了から数分・数秒しか経っていなかったとしてもキャンセルが認められる理由にはなりません。

システムエラーにより二重予約になってしまった場合

上記のように誤って予約をしてしまった場合と違い、意図せず予約が出来上がってしまった…ホテル・航空券共に一番厄介なパターンがシステムエラーによる重複予約です。

予約完了画面で再読み込みしてしまい二重に予約が入ってしまった。エラーが出たので始めからやり直したら最初の予約が何故か完了してて重複予約になってしまった。

これは・・・経験上・・・返金は・・・かなり・・・難しいです。

Trip.comでこの現象に遭遇した事が無いので確実な事は言えませんが、他社では実際にあり、客側としてはふざけるな!!という思いですが、聞いた話などを総合してもやはり返金交渉はそう簡単にはいかないケースの方が多いようです。

もしシステムエラーにより二重予約が出来上がってしまった場合は、会員ページなどから自分でキャンセルをせずに、まずはサポートへ電話して重複予約になってしまった旨を申し出て下さい。

状況を更に悪化させない為には

・慌てて自分でキャンセルボタンを押さない

・連絡は必ず電話で行う

・”ふざけるな!責任者を出せ” などと怒鳴らない

がポイントです。

Trip.comで返金不可ホテルのキャンセル・返金

ホテルの場合はキャンセル不可のプランであっても全額返金を受ける事ができた事例が実際にあり、航空券と比べるとホテルの判断に委ねられる部分も多い為、全く希望が無い訳ではありません。

マイページから予約をキャンセルする前に一度Trip.comのサポートへ電話をして事情を話し、返金ができないかホテルと交渉して欲しいという旨を伝えてみて下さい。

Trip.comは他の外資系ホテル予約サイトと違い、2018年11月に東京へ日本人が対応するコールセンターを開設しました。

中国人やフィリピン人による日本語対応にやきもきした経験がある方でもだいぶんハードルが下がったのではないでしょうか。
(※営業時間外や回線が埋まっている時などは引き続き中国に転送の対応となります)

ただしあくまでも、原則返金は不可。返金不可を承諾した上で申し込んでいるので高圧的な態度で返金しろ!詐欺!訴えるぞなどと言わず、丁寧な対応を心がけましょう。

もし返金は無理と突っぱねられた場合、言語に問題が無ければ一度ホテルに直接交渉してみるのも手ですが、Trip.com経由で予約している以上ホテルから直接返金を受ける事はできません。

ホテル側でキャンセルの承諾を得られた場合、Trip.comのサポートにホテルは承諾済みだから返金してよーという電話をして交渉してみて下さい。

ホテル側での承諾が取れていたとしてもキャンセルに対する最終判断はTrip.com側なので、もし駄目と言われても怒らないように。

経験上、ホテルに関してはキャンセル不可であっても交渉次第では10%~15%ぐらいの確率で認めて貰える事があります。ただし国や時期、プランによっても差が大きいので無理な時は諦めましょう。

尚、死亡、入院、骨折、妊娠等によるキャンセルが理由の場合、Trip.comの「特殊事由に対する払戻保証」が利用できます。これは次の航空券の項目で一緒にご紹介します。

Trip.comで返金不可の航空券に対する返金

ホテルと違い、自然災害や航空会社側の事情でも無い限り返金不可の航空券を私的な理由でキャンセルするのは、非常に難しい状態です。

これはTrip.comだからという訳では無く、航空会社や国内の旅行会社から購入した場合でもほぼ同じで、価格が安い航空券ほどキャンセルに関する規定は厳しく、高い航空券である程柔軟になるという傾向があります。

ではキャンセル不可航空券の返金は絶対に無理なのかというと、事故や病気などの止む終えない事情による場合は何とかなるかもしれません。

特殊事由に対する払戻保証

Trip.comはカスタマーサービスの一環として「特殊事由に対する払戻保証」という制度を設けており、事故や病気などの止む終えない事情によるキャンセルを補償してくれるという物です。

お客様に起因する予期せぬ事由(死亡、入院、骨折、妊娠等)によりご搭乗できない事態が発生した場合は、遅くともご搭乗予定日の一日前までに弊社にご連絡頂き、一週間以内に関連証明書類の原本をご提出下さい。弊社は航空券の払戻手続きを全面的にサポートさせて頂きます。払戻手続きにおける損失が生じた場合、弊社は必要な証明書類を受け取った後に、関連費用を補償します。

上でも書きましたが、Trip.comは他の外資系ホテル予約サイトと違い、2018年11月に東京へ日本人が対応するコールセンターを開設しました。

中国人やフィリピン人による日本語対応にやきもきした経験がある方でも日本人によるコールセンターの開設で話しやすくなったのではないでしょうか。

航空券の払戻についてもまずはTrip.comのサポートと一度交渉をしてみる事をおすすめしますが・・・上記「特殊事由」に該当しない場合は恐らく無理です。

キャンセル費用保障特約を利用する

これも上記と同じ、死亡、入院、骨折、妊娠、近親者の死亡等によりやむ終えずキャンセルする事になった場合にのみ利用できる方法です。

購入時に使用したクレジットカードに海外旅行保険が付帯しており、尚且つ「キャンセル費用特約」がある場合。別途海外旅行保険に申し込んでおり「キャンセル費用特約」を付けている、または標準付帯している場合は、ホテル・航空券共にその保険を請求する事ができます。

この手続きにTrip.comは関係なく、申し込んだ保険会社や決済に使用したクレジットカード会社へ連絡して手続きを進める事になります。

その中でもアメリカンエキスプレスカードは特に海外旅行に強いカード会社として有名で、高額な海外旅行保険が自動付帯したり、今回ご紹介したキャンセル費用を補償する特約が付いたカードも発行されています。

この記事を書いたのは
山口

人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。