海外旅行保険に入らずアメリカで高額医療費を請求された話
海外旅行へ行く際、現地の治安などを調べるのは多くの方が実践されていると思いますが「海外旅行保険って必要?」とつい軽く考えて保険に入らずに海外旅行へ行く方も多いのではないでしょうか。
今回は海外旅行保険に加入せずに海外へ行って高額な医療費がかかってしまったという事をご紹介いたします。
海外旅行保険という物の概要
まず海外旅行保険と聞くと、医療保険や生命保険のように海外旅行の時に死亡したり大きな事故や大病を患った時用という先入観はありませんでしょうか?
海外旅行保険はケガ・病気以外でも活躍するんです
目的地の空港で預けた荷物が出て来ない!!
目的地に着いたのに預けた荷物がいつまで待っても出て来ない…ロストバゲッジというこのトラブルは国内線ではまず有り得ませんが、国際線では日常茶飯事です。
SITEというアメリカの機関による世界統計では乗客1000人当たり5.7個の荷物が紛失しているそうです。
大型の旅客機は定員が500名前後なのでざっくり計算すると飛行機1機あたり2.85個の荷物が紛失している計算になります。これ結構多くないですか?
もし自分の荷物が目的地で出て来ないと…
荷物が見つかりホテルに届けて貰うまでの間、着替えの服や生活必需品などを現地で購入しなければいけません。海外旅行保険はそれらの購入費用も補償してくれます。
飛行機が遅れた…
荷物の紛失以上に起こり得るのが「飛行機の遅延」。そして飛行機の遅延が原因で以下のような事が起こる事は珍しくありません。
- 乗り継ぎが出来ず翌日の便に振り替えになって1泊する必要が出てしまった。
- 参加する予定だったオプショナルツアー・レストランに行けずキャンセル料を払った。
- 宿泊予定だったホテルに泊まれずキャンセル料を払った。
これらの費用も海外旅行保険を使って補償して貰う事ができます。
荷物の破損・盗難
海外は日本ほど治安が良く無く、盗難やスリなどの被害も多くあります。そこで海外旅行保険にはほぼ標準で付いているこの携行品損害補償が役に立ちます。
旅行先で持ち物が盗難にあったり、自分でうっかり壊してしまった。そのような場合に物品代や修理費用を海外旅行保険を使って補償して貰う事ができます。
アメリカで高熱が出て高額医療費が発生
まだまだ海外旅行の経験が浅かった頃ですが、アメリカに2週間ぐらいの日程で妻と2人旅行に行きました。
自宅を出発する時は至って健康だったのですが、長旅の疲れと行きの飛行機の中が寒かったせいもあってかホテルに着いて翌日以降に二人とも熱が出てしまいました。
ちなみにこの時、海外旅行保険には加入していませんでした。
体温計が無かったので体感ですが38度半ばはある感じで食欲も無く喉も痛くて頭もふらふら…とても観光どころではありません。幸いな事にしばらくは同じホテルへ滞在する予定だったのでホテルの部屋でゆっくりと休む事ができましたが症状が改善する気配が全くありません。
オーバーシーズアシストで薬を買いに行く
海外旅行保険には加入していなかったのですが、旅行に持ってきていたアメリカンエキスプレスカードにあるオーバーシーズアシストという「海外で何か困った事があったら電話してね」というサービスを利用して、電話して近くの薬局を調べて貰う事にしました。
こんな時に日本語で相談できるのはありがたい限りで、ホテルから近い薬を売っているお店を探してもらい、同時にホテルへタクシーの手配までを全て日本語でお願いする事ができました。タクシーが来て乗ると、まさかの運転手さんが行先を既に把握していました。
お店について薬を見ますが当然海外の薬なんて分かりません。
そこでまたしてもオーバーシーズアシストに電話して、電話越しに通訳をし薬局の方へ症状を伝えて頂け、解熱剤と念の為に胃薬も無事に購入する事ができました。
薬では治らない症状
解熱剤を飲めばしばらくは熱も下がり、食欲も少しは出るのですが二人とも全く症状が改善する兆しがありません。特に夜間になると頭がガンガン39度あってもおかしくないような状態になっていました。
海外の医療費が高額になる事は知っていたので普通なら絶対に病院になんか行きませんが、前回薬局の件でオーバーシーズアシストへ電話した時、クレジットカードに海外旅行保険が付帯しているから大丈夫、症状が改善しない場合は病院の紹介もするよ!という事を聞いていました。
オーバーシーズアシストで病院を紹介してもらう
再び電話し、近隣の日本語が通じる病院を紹介して貰うと共に前回と同じくタクシーも手配してもらいました。診察の結果はインフルエンザ
そしてかかった治療費は薬代などもろもろを合計して1人約1,000ドル。大きな病院だったという事もあってか日本円で1人約12万円ぐらい、合計で約24万円近くです。しかしこの時はクレジットカード付帯の保険で家族2人分を全額賄う事ができ現地での支払いは一切ありませんでした。
アメリカの薬の凄さを実感
アメリカの薬って市販薬も含め、なんというかこう”アメリカン”なんです、錠剤なのに粉っぽいというか…
日本と同じ個包装の錠剤でも日本の薬は上品な感じがあるのに対しアメリカのは開発中の試薬というかワイルドと言うか・・まあそんな事はどうでも良いですが、そのおかげか2日後には熱も完全に無くなり、チーズゴテゴテのハンバーガーや胃もたれするようなチョコレートケーキをバクバク食べれる程に回復していました。
意外に高い海外旅行保険
この件があって以降、海外には何度も行っており子供が生まれてからも3人で様々な国を訪れましたが、日本出国前に保険の確認だけは欠かさないようになりました。
しかし・・・海外旅行保険は掛け捨てで結構いいお値段します。今回のケースと同じ2週間アメリカに子供含めた3人で行くと…
AIG損保の場合は一番安いプランでも38,770円。これは・・・無保険も検討に入れたくなる金額ですが、そのような場合は私のようにクレジットカード付帯の保険が活躍します。
特定のクレジットカードを持っているだけで家族全員が補償対象になり、安い物では数千円から、中には年会費無料や初年度無料というクレジットカードも存在します。
その為、海外旅行保険だけを目的にカードを申込み、旅行後そのカードが不要であれば解約してしまっても問題ありませんし、その場合は完全無料で海外旅行保険に加入する事ができてしまいます。
海外旅行保険が付帯するお勧めのクレジットカード
8,000円貰えて保険にも加入できるエポスカード
年会費無料にも関わらず高額な海外旅行保険が利用付帯、そして国内にも沢山の提携優待施設を持つエポスカードです。
傷害死亡・後遺障害 | 最高3,000万円 |
---|---|
傷害治療費用 (けが) | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 (病気) | 270万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
携行品損害(免責3,000円) | 20万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
このカード、国内のレジャー施設での優待が非常に充実しており、海外だけでなく国内観光でもかなり力を発揮するカードですが、残念ながら家族が補償対象ではありませんので子連れでの海外旅行には向きません。
現在、以下のページから申し込む事で8000ポイントプレゼントというキャンペーンが開催されている為、友人との旅行で個別に保険を申込む場合や夫婦・恋人同士で行かれる場合はそれぞれが申し込む事で無料どころか8,000円貰えた上に保険にも加入できる事になります。
セゾン・アメリカン・エキスプレスカード
アメリカンエキスプレスにも色々と種類がありますが、ここでは年会費と補償内容を考えてざっくり分けると1人なら「セゾンブルー」、家族全員保険に入るなら「セゾンゴールド」という2種類のカードをご紹介します。
年会費は3,000円・1万円と差がありますがどちらも初年度は無料。以下の特別リンクから申し込む事で6,000円相当のポイントが貰えますので、こちらも使い方によってはお金を貰って保険にも入れるという事ができます。
海外旅行が終わったら解約してしまっても問題ありませんし、年会費1万円払ったとしても掛け捨ての保険に入るよりはお得です。
セゾンブルー | セゾンゴールド | |
年会費 | 3,000円(税別) 初年度無料&26歳未満は無料 | 10,000円(税別) 初年度年会費無料 |
海外アシスタンスデスク (なんでも相談できる窓口) | あり | あり |
空港ラウンジ利用 | 不可 | 国内主要空港・ハワイ 別途10,000円(税別)/年で プライオリティパス発行可能 |
手荷物無料宅配 | 1個無料 (成田、羽田、関西、中部) | 1個無料 (成田、羽田、関西、中部) |
海外旅行保険 | 自動付帯 【死亡後遺症】3,000万 【傷害治療(けが)】300万 【疾病治療(病気)】300万 【賠償責任】3,000万 【携行品損害】30万 【救援者費用】200万 【寄託手荷物遅延】なし 【航空機遅延費用】なし | 自動付帯 【死亡後遺症】5,000万 【傷害治療(けが)】300万 【疾病治療(病気)】300万 【賠償責任】3,000万 【携行品損害】30万 【救援者費用】200万 【寄託手荷物遅延】10万 【航空機遅延費用】3万円 家族も保険の対象 ただし死亡後遺症のみ1,000万 |
国内旅行保険 | 利用付帯 【死亡後遺症】3,000万 【入院日額】5,000円 【通院日額】3,000円 | 利用付帯 【死亡後遺症】5,000万 【入院日額】5,000円 【通院日額】3,000円 |
オーバーシーズアシストも付帯するアメリカンエキスプレス
今回の件でも非常に活躍してくれた「オーバーシーズアシスト」というサービスが付帯するクレジットカードは年会費が2万円台後半~とやや高額ではあるものの、入会時に非常に多くのボーナスポイントを貰う事ができる為、1回でも海外に行けば簡単に元が取れてしまうのが特徴のカードです。
これについてはオーバーシーズアシストの記事で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい
無保険での海外旅行まとめ
今回は以前に作っていたクレジットカードのおかげで何とかなりましたが、無保険で海外に行く事は非常にリスクが高い事だと実感しました。
是非皆様もご自身のクレジットカードに保険が付帯されているかを確認の上で、上記のようなカードを別途申し込まない場合は最悪空港ででも海外旅行保険を申し込むようにする事を強くお勧めします。
特に家族や子供連れで行く場合、子供や家族が大切なのであれば絶対に海外旅行保険は付けておいて下さい。
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この記事を書いたのは
人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。