怪しいと言われるTrip.comというサイトの実態と安全性
旅行比較サイトでも頻繁に目にするようになったTrip.comと言うサイト、果たしてこのサイトでホテル・航空券を予約しても安全なのでしょうか?Trip.comを運営するTrip.com社について詳しく検証・ご紹介してみたいと思います。
Trip.comとCtripの関係性
Ctripという中国の旅行予約サイトが名称変更してTrip.comになったという記述を良く見かけますが、厳密には少し違い、ずっと昔の話ですが元々Trip.comはアメリカの企業で旅行計画アプリの提供などを行うホテル・航空券予約とは関係の無いサイトでした。
それを中国のCtrip社が買収し、サイトを一新させて中国国内向けには自社名と同じ「Ctrip」という名称でサイトを運用しながら、他国向けにはTrip.comという名称でホテルや航空券の予約サービスを行うようになりました。
Ctrip社(現Trip.com社)とはどんな会社なのか?
1999年に設立されて以降NASDAQにも上場しており資本金は約1.4兆円(※HISが110億円,JTBが23億円)。
ブッキングホールディングス(Booking.com、Agodaなど)・エクスペディアグループ(Expedia,トリバゴ,Hotels.comなど)に次ぐ2017年の売上高世界第3位という超大企業です。
中国国内ではオンラインでのホテル・航空券予約サイトとしてシェアがおおよそ半分に迫り、近年は航空券横断検索の大手スカイスキャナーを買収するなど勢いがあります。
自社直営のカスタマーサポート
カスタマーサービスは外注せずに日本の東京(田町)と中国の「上海・南通」で1万5千人規模の自社直営コールセンターにより(※2018年4月時点)多言語による24時間サポートを行っています。
2018年11月28日にTrip.comは東京・田町に直営のコールセンターを開設し、日本人による日本人向けの電話対応を開始しました。
これにより、他の外資系ホテル予約サイトとは大幅に差別化された、日本人向けのホテル予約サイトになりました。
2022年現在は東京に200名規模のコールセンターを持ち、24時間体制で日本語サポートを提供しているそうです。
30秒以内の対応を掲げているだけあり、コールセンターへ電話した時も数コールで繋がり十分に満足できる内容でした。このようにあくまで企業規模としてはしっかりとしており、出所不明の怪しい会社・詐欺を目的とした会社や転売業者ではありません。
日本におけるCtrip社
2014年5月には日本にもシートリップ・ジャパンを設立し、東京・大阪その他6拠点にオフィスを構え、外資系ホテル予約サイトとしては非常に珍しく日本法人が日本旅行業協会に加盟しており、旅行業登録(観光庁長官登録第1種2080)がされています。(※現在は、Ctrip JapanからTrip.com Japanに名称変更)
■Trip.com運営元であるCtripの日本法人 「株式会社Trip.com Japan」
https://www.jata-net.or.jp/search/detail.php?no=5584
■Trip.comにて日本語窓口・コールセンター業務を行う 「株式会社Trip.com Air Ticketing Japan」
https://www.jata-net.or.jp/search/detail.php?no=5858
■Trip.comにて宿泊施設の仕入れなどを行う 「株式会社Trip.com International Travel Japan」
https://www.jata-net.or.jp/search/detail.php?no=5806
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旅行業登録・日本旅行業協会に加盟する事によるメリット
安心して利用できる旅行サイトと言う上で非常に大きなポイントになっており、日本旅行業協会に加盟する事で万が一の事があった場合利用者には日本旅行業協会から弁済金が支払われます。
またトラブル時はTrip.comのサポートと直接やりとりするのが原則ですが、らちが明かない場合は日本旅行業協会の消費者相談室に相談する事で問題解決のサポート・あっ旋などをして貰う事ができます。
日本で旅行業登録・旅行業協会に加盟していない外資系のホテル予約サイトで何かトラブルあった場合、日本国内の公的な相談窓口では対応できず全て自己責任になりますのでご注意ください。
ただし、Trip.comの公式サイトにも以下のように記載があり実質的な運営はシンガポール法人が行っているとの事なので、日本の公的機関での対応範囲は限られてしまうかもしれません。
それでも全く日本に登録の無い外資系ホテル予約サイトと比較すると安心感に泥雲の差がある事は間違いなく、苦情の申し立てや相談などのサポートを受ける事ができます。
Trip.comウェブサイトは、シンガポールの法人である、Trip.com Travel Singapore Pte. Ltd.(「Trip.comシンガポール」、法人番号 201613701E)により運営されています。
外国の旅行会社など旅行業登録のない会社への申込に注意しましょう。
三井住友カードとの提携
2018年6月には三井住友カードとも提携し、「Trip.comグローバルカード」という名称で独自のクレジットカードの発行も開始されました。
Trip.comでの予約は安全なのか
日本ではまだ怪しいと思われがちなTrip.comですが、サポート体制などを考慮すると下手な日本国内の旅行代理店よりよほど安心度は高く、推奨できるホテル・航空券の予約サイトです。
実際に予約した時の記事なども含め、Trip.comに関する記事をまとめておりますので是非ご参照ください。
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この記事を書いたのは
人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。