ダナンのエリア別特徴まとめ|市内とビーチの雰囲気と、初めてでも迷わない街の見方

ダナンの情報を調べていると、「ビーチ沿いがいいのか、市内がいいのか」ここで悩まれる方も多いのではないでしょうか?
地図を見ると、ダナンという街自体が比較的コンパクトなので、どこでホテルを取ってもそれなりに近そうですし、正直なところ私も最初は「そんなに違うの?」と思っていました。ですが実際に滞在してみると、ダナンはハン川を境に、街の性格がはっきり分かれています!
東側は観光やリゾートを楽しむための街。西側は現地の人の生活が続いている街。この違いを知っているかどうかで、ホテル選びや滞在中の満足度はかなり変わってきます。
この記事では、ダナンの街を「ビーチ側」と「市内側」と大きく分け各エリアの特徴やおすすめできる人などをまとめてみました。ダナン全体の観光については別記事でまとめておりますので、そちらもご覧ください。
この記事の目次
ダナンは「川」で分かれる街|ビーチ側と市内側の大きな違い

ダナンの街を理解するうえで、まず押さえておきたいのが「ハン川」の存在。この川を境にして、ダナンは大きく東側と西側で役割が分かれています。
地図だけ見ると「海があって、街があって」という単純な構造に見えるのですが、実際に滞在してみると、この川を渡るかどうかで、街の空気感がガラッと変わります。
まず前提として覚えておきたいのは、【西側】=生活・ローカル寄り、【東側】観光・リゾート寄り、というかなり分かりやすい役割分担です。
東側、つまりミーケビーチやアントゥオン周辺は、観光客向けのエリアとして整備されており、ビーチ沿いにはリゾートホテルが沢山。英語表記のレストランやカフェも多めで夜になっても人通りがあり、観光地らしいにぎやかさが続いています。「初めてのベトナム」でも構えすぎずに過ごせる空気があります。
一方で、西側の市内中心部(ハイチャウ周辺)は、がらっと雰囲気が変わり、市場やローカル食堂、役所や学校など、“普通のダナンの日常”が広がっていて、観光地というより地元の人々の生活の街。観光客向けの派手さは少ないですが、その分、ローカルな雰囲気に浸る事が出来ます。夜も比較的早めに静かになります。
ここで陥りやすいのが「市内中心部に泊まれば、ビーチから多少離れていても何かと便利なのでは?」という点。確かにダナンはコンパクトな街ですが、市内からビーチへのアクセスには毎回Grab(またはタクシーなど)が必要です。
朝から海を見てのんびりしたい、ホテルで過ごす時間も旅の一部にしたい、という場合は東側ですし、反対に、ローカル飯を気軽に食べたい、街を歩いて生活感を感じたい、という場合は西側の方がおすすめ。
市内(もしくはビーチエリア)が特段優れているという事はありません
ビーチ側(ミーケ・アントゥオン)の雰囲気

ダナンのビーチ側エリアは、特に「観光向け」に整えられたエリアです。海沿いにホテルが並び、飲食店やカフェも多く、初めてのダナン旅行でも過ごしやすい空気があります。
同じビーチ側でも、ミーケビーチ沿いとアントゥオン周辺があり、距離はそれほど離れていませんが、雰囲気や向いている人は少し違います。
ビーチ側エリア全体に言えるのは、便利で分かりやすい反面、静けさやローカル感とは引き換えになるという点です。
初めてのダナンや短期滞在なら大きなメリットになりますが、旅の目的によっては市内側のほうが合う場合もあります。
ミーケビーチ沿い|王道で分かりやすいリゾートエリア
ミーケビーチ沿いは、いわゆる“ダナンらしいリゾート”をイメージしやすいエリアです。
ビーチの目の前に大型ホテルが並び、観光客も多め。英語表記のお店が多く、旅に不慣れでも安心感があります。その分、ローカル感は控えめで、ベトナム独特の空気や生活感を求める人には少し物足りなく感じる事もあるかもしれません。
アントゥオン周辺|外国人比率が高い国際色のある街
ミーケビーチの南側に広がるアントゥオンは、外国人滞在者が多いエリアです。欧米風のカフェやバーが多く、英語が当たり前のように飛び交う雰囲気で、少し都会的な印象を受けます。夜も比較的にぎやかで、便利さはありますが、静けさ重視の場合は好みが分かれ、観光地というより「外国人(主に欧米)が暮らす街に滞在する」感覚に近いエリアです。
市内側(ハイチャウ中心部)の雰囲気

ビーチ側と比べたとき、市内側(ハイチャウ中心部)は、かなり雰囲気の違うエリアです。一言で言えば、ここは観光地というより「人が暮らしている街」。ダナンの日常がそのままの場所です。
ハン市場やコン市場といった市場、ローカル食堂、銀行や役所などの行政機能が集まり、街全体がとにかく生活寄り。朝は通勤や買い物をする人の流れがあり、昼は市場や食堂が賑わい、夜は比較的早めに落ち着きます。
観光地というより「普通のダナン」が見える場所
ハイチャウ周辺を歩いて感じたのは、「観光向けに作られた景色」が少ない点。写真映えするスポットやカフェなんかはあまりありませんが、その代わり、地元の人が使うお店や屋台が当たり前のように並んでいます。
ただし、このベトナムの日常風景こそが私たちにとっては「写真映えするスポット」だったりします。
英語表記は少なめで、観光客向けの説明も最低限。そのぶん、ベトナムの街に“入り込んだ感覚”になる事が出来ます。これが合うかどうかは、人によってかなり分かれてしまうかもしれません。
ビーチがなくても、満足度が下がらない理由
「せっかくダナンに来たのに、ビーチがないエリアに泊まるのは…」と思うかもしれません。ただ実際には、市内側に泊まっても滞在の不便さはさほど感じません。
Grabでの移動はスムーズですし、ビーチ側へ出るのも時間的にはそれほど負担になりません。それよりも、食事の選択肢が多く、価格帯も抑えめで、日常的に使いやすい店が多い点は大きなメリットです。
観光の拠点として派手さはありませんが、「夜は静かに過ごしたい」「ローカルな空気を感じたい」という人にとっては、かなり居心地の良いエリアだと感じました。
ソンチャ半島は別枠!自然・静けさ・リゾート

ダナンのエリア分けを考えるとき、ソンチャ半島は市内側・ビーチ側とは同じ土俵で比較せず、「第三の選択肢」として、少し距離を取って考えます。街でもなく、ビーチ沿いの賑わいでもない。自然そのものが主役で、雰囲気はかなり静かです。
市街・ビーチとは明確に違う空気感
ソンチャ半島に入った瞬間、空気が変わります!交通量は一気に減り、建物もまばら。視界に入るのは、海と森とカーブの多い道ばかり。ビーチ側の「便利さ」や、市内側の「生活感」はほとんどありません。その代わり、雄大な自然の景色と、静けさがあります。
ここを気に入るかどうかは、「利便性を捨ててでも静けさを取りたいか」この一点に尽きる気がします。
正直、移動はどうしても不便です。Grabは呼べますが時間帯や場所によって待ちが出ることもあり、徒歩移動はほぼ現実的ではありません。食事や買い物も選択肢は限られます。
「便利さ」と引き換えに「静けさ」を選ぶエリア。ここはメリット・デメリットがとても分かりやすい場所です。
「泊まる場所」か「半日観光」かの線引き
ソンチャ半島は、泊まるか・訪れるだけかで評価が大きく変わります。
観光として半日〜1日訪れるなら、景色・寺院だけでも十分に満足度は高いですが、宿泊する場合は「何もしない時間を楽しめるか」が重要になります。
街歩きや食べ歩きは期待できません。逆に、静かな場所で過ごすこと自体が目的なら、他のエリアでは得られない体験になります。
結局どこを選ぶ?目的別・滞在スタイル別エリアガイド
ダナンはエリアごとの特徴がはっきりしている分、エリア選択が満足度に直結します。ここでは細かい比較は一度置いて、目的別・滞在スタイル別に判断しやすく整理します。
| 初ベトナム(海外) | ミーケビーチ周辺 | 迷いにくく、移動・食事・ホテル選びの失敗が少ないエリア。最初の一歩として安心感があります。 |
|---|---|---|
| 子連れ・家族 | ミーケビーチ or 市内中心部 | 海を楽しみたいならビーチ側、生活リズムを崩したくないなら市内側。どちらも一長一短ですが、無理はしにくいです。 |
| カップル・夫婦 | アントゥオン or ソンチャ半島 | 雰囲気重視ならこの2択。賑やかさを取るか、静けさを取るかで好みが分かれます。 |
| 一人旅 | 市内中心部 | 観光地っぽさより、ダナンの日常に近い空気を感じられるのが魅力。滞在満足度は意外と高めです。 |
それぞれのエリアで「実際に泊まってどうだったか」は、各エリアの体験談記事で詳しく触れています。
短期滞在か、長めの滞在か
滞在日数でも、向き不向きがはっきり分かれ、やはり「便利さ」を優先するか、「居心地」を取るかが分かれます。
| 2〜3泊の短期滞在 | ミーケビーチ周辺 | 観光・食事・移動をまとめて効率よく回しやすいです。 |
|---|---|---|
| 4泊以上の中〜長期滞在 | 市内中心部 or ソンチャ半島 | 毎日観光しなくても成立するエリアの方が、疲れにくくなります。 |
ダナンのエリア別特徴まとめ
どうしても決めきれない場合のシンプルな考え方です。
ビーチリゾートや観光地らしさを楽しみたいなら「ミーケビーチ周辺」
ベトナムの昔ながらの空気感・生活感や風景・食事を楽しみたいなら「市内中心部」
夜遊びも含め刺激が欲しい場合は「アントゥオン」
自然の中で静けさや無の時間を楽しみたいなら「ソンチャ半島」
がおすすめ。ダナンは、どこに泊まるかで街の印象が変わります。だからこそ、慎重にエリア選びをしてみてください。
▼宿泊クーポンを獲得して空きがあるうちに予約
▼旅行予約サイトのクーポンまとめ記事
この記事を書いたのは
人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。

















