ダナン・ソンチャ半島の特徴、不便と言われる理由と、静けさを選ぶ人に向いているエリアか?

「ダナンで一番静かなエリアはどこですか?」という問いで名前が挙がるのがソンチャ半島。
ミーケビーチのにぎやかさや、市内中心部の生活感とはまったく別の顔を持つ場所で、正直最初は「不便」「行きづらい」という印象だったのですが、実際に足を運んでみるとその評価だけでは片づけられないエリアでした。
このページでは、ダナンのソンチャ半島がどんな場所なのか。市内やミーケビーチとの距離感、そして「なぜ不便と言われるのか」を含めて、順を追ってご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
ダナン・ソンチャ半島とは?位置関係と全体像

ソンチャ半島は、ダナン市街地の北東側に突き出すように位置しており、市内中心部(ハイチャウ区)からは、ドラゴンブリッジ付近を起点にすると、タクシー(Grab)でおよそ20〜30分前後。ミーケビーチの北端からであれば、もう少し近く感じるかもしれません。
そして何より印象的なのが、橋を渡ってからの雰囲気です。市内の混み合った道路を抜け、ミーケビーチ周辺のホテル街を過ぎたあたりから、建物の密度が一気に下がり始めます。
ソンチャ半島は自然保護区+高級リゾートエリア
ソンチャ半島の大部分は、現在も自然保護区として扱われており、ダナン市内と比べても無秩序な開発はされておらず、道路一本挟んで急に森が深くなるような場所も珍しくありません。
一方、山の斜面を活かした場所にはインターコンチネンタル・ダナンをはじめとする高級リゾートホテルが点在しており、ビーチリゾートというより、半島全体がひとつの自然公園のような感覚に近いかもしれません。
ここは、現地の人が生活する街や観光客でごった返すいわゆる”観光地”などではなく、「自然の中にゆったり滞在する人のための場所」そんな感じの所です。
ソンチャ半島では「地元の人が日常的に使う店」はかなり限られます。なので、「今日はこの場所に行く」と決めてスケジュールを元に動く旅とは相性が良いですが、「ふらっと歩いて何か見つけたい」という街歩きスタイルには、正直あまり向いていません。
このあたりが、ソンチャ半島が「不便」と言われる理由の一つでもあるのではないでしょうか。
ソンチャ半島の魅力|リンウン寺とダナン随一の絶景

ソンチャ半島をガイドブックなどで見ていると、良く取り上げられるのがリンウン寺(Linh Ung Pagoda)とレディブッダ像ではないでしょうか?
正直に言うと、行く前は「まあ、有名スポットだし一応行っておくか…」ぐらいの気持ちでした。
ですが、実際に見てみると高さ約67メートルのレディブッダ像は、写真で見るよりもずっと大きく、観光客はそれなりにいるものの、市内中心部のような騒がしさはありません。
境内に入ると、風の音と線香の匂いが混ざって”街とは完全に別の場所に来たな”という感覚になります。
展望台から見下ろす、街と海が同時に広がるソンチャ半島の景色
リンウン寺周辺や、半島の途中にある展望ポイントから見える景色は、正直ダナンの中でもかなり特別だと思います。片側にはミーケビーチの長い海岸線と奥に並ぶリゾートホテル群。もう片側には市内中心部のビルやハン川周辺の街並みが視界に入ってきます。
「都市」と「自然」を別々に見れるスポットは多々ありますが、これだけハッキリと一枚の風景として都市と自然が重なる場所は、そう多くありません。
半日観光でも満足度が高いと言われる理由
ソンチャ半島はよく「半日もあれば十分楽しめる」と言われます。実際にその通りで観光ポイント自体、実はそこまで多くありません。リンウン寺・レディブッダ像。そして展望台。途中にあるカフェなどに立ち寄る程度で、市内観光より見どころがずっと少ないです。
しかし一つ一つのポイントに見ごたえがあり、午前中〜昼過ぎにかけて回るだけで「今日は観光したな」という満足感を得る事ができます。
ソンチャ半島に泊まる|リゾート滞在とラグジュアリー向け
ソンチャ半島の宿泊は「観光の延長」ではなく滞在そのものが目的となる場所です。ソンチャ半島での宿泊を考えるとき、頭に入れておきたいのが、ここは観光の拠点ではないという点です。
ここソンチャ半島はミーケビーチなどのように、”ちょっと外に出てカフェ”、”ローカル飯を食べ歩き”、”夜に散歩”といった滞在スタイルは現実的ではありません。
その為、ソンチャ半島にある宿は「ホテルの中で時間を過ごすこと」自体が前提になっています。実際、有名な高級リゾートは、敷地内で食事が完結し、ビーチやプールも併設されています。外に出なくても一日が終わるようなそんな造りになっている事がほとんどです。
そしてソンチャ半島にラグジュアリー層向けの宿が多いのは、単に景色がいいからという理由だけではなさそうです。自然保護区に近いエリアということもあり、開発そのものが制限されているため結果として低密度・高単価の施設が中心になってしまいます。
そして夜もかなり静か。車の音や人の声が少なく、朝は鳥の声で目が覚める。「静かすぎて逆に落ち着かない」と言われればそれまでですが、記念日やハネムーンの滞在先として選ばれる理由は、なんとなく分かる気がしました。
ソンチャ半島へ宿泊するメリットと注意点
ソンチャ半島の宿泊は向き・不向きがはっきり分かれる印象です。メリットとしては、
・敷地内で完結するので移動が少なくて済む
・人混みが少なく落ち着いている
・宿泊施設内にプールがあったり、自然に囲まれている
一方で、デメリットもあります。例えば「今日は軽く外でご飯を食べよう」と思っても、選択肢がほぼありません。結果として、毎食リゾート内になり、家族でとなると費用はそれなりにかかります。また、気軽に街へ出るという選択がし辛いのも事実です。
・静かに過ごす時間を大切にしたい
・絶景と綺麗な空気を楽しみたい
・宿にいる時間も旅の一部
という人にはソンチャ半島のリゾート滞在はかなりお勧めできる思います。
ソンチャ半島が不便と言われる理由|Grabが捕まりにくい・夜間移動・アクセスの注意点
ソンチャ半島について調べていると、かなりの確率で「不便」「アクセス悪い」「Grab使えない」みたいな言葉にぶつかります。で、実際どうなのかというと……
たしかに“楽ではない”です。
ただし「致命的にダメ」というより、”事前知識なしで行くと困る”というタイプの不便さです。
ソンチャ半島は公共交通がほぼ存在しないエリア
まず一番大きいのがこれです。ソンチャ半島には、バスや観光客向けシャトルといった公共交通がほぼありません。市内中心部やミーケビーチ周辺なら、Grab呼べば済む事が多いんですが、ソンチャ半島ではそうはいきません。
特に半島の奥側、リンウン寺より先のエリアや、リゾートホテル周辺になると、そもそも車がいないという状況も普通にあります。なので、タクシーなどで行くと、行きは問題なくても帰りに詰むというのが、よくあるパターンです。
特に夜はGrabが捕まりにくく、価格交渉になるケースも
そして、よく聞くのが夜の問題。昼間はまだしも、夜になるとGrabが一気に捕まりにくくなります。実際、配車アプリを開いても近くに車が表示されなかったり、キャンセルが続くというケースは珍しくありません。
私も実際に体験しましたが、その場合どうなるかというと、流しのタクシー or ホテル経由の車を使うという選択肢になってしまいます。
そもそもGrabが捕まらないような時に、特にこのエリアに流しのタクシーなんていませんが…。
もし運よく車を確保できたとしても、Grabより割高になるのは間違いないとして、事前に料金交渉が必要だったりというケースが発生しやすくなります。
個人的な感覚ですが、市内中心なら気にならない金額差でもソンチャ半島だと「思ったよりするな…」と感じやすいです。利便性を求めるのであれば他のエリアへの宿泊を考え、このエリアに泊まる代償として割り切れるかどうかではないでしょうか。
市内・ミーケビーチからの移動時間と半島内での移動
市内からソンチャ半島までの距離は、そこまで遠くありません。目安としては、市内中心部(ハン市場周辺) → 約20〜30分、ミーケビーチ北側 → 約15〜25分。ただし、これはスムーズに車が流れた場合の話。
時間帯や天候、週末などが重なると、体感的にはもうちょっと遠く感じることもあります。特に夜、市内で食事や飲んだ後にソンチャ半島のホテルへ帰る…みたいな使い方は、正直あまり向いていないと思います。
そして、もうひとつ重要なのが、ソンチャ半島は、山道やカーブの多い坂道が続く地形なので、徒歩移動は現実的ではありません。
ミーケビーチの北側からリンウン寺まではGoogleMapで調べると徒歩1時間程度です。
私は、タクシーなどが捕まらない時にはそこそこの距離があっても結構歩いたりする方で、徒歩1時間なんて全く問題ない人なんですが、ソンチャ半島については上記の理由及び、そもそも歩道がないという事から危険なので、徒歩移動はしませんでした。
そのため、ホテルから出て観光をするとなると、レンタルバイク(ただし日本人旅行者には非推奨!)、専用車(ホテル手配含む)このどちらかがほぼ必須になります。
ダナン観光ガイド保存版|レンタルバイクは“自由”だけど、現実的には非推奨
ソンチャ半島はどんな人に向いている?向き・不向きまとめ
ソンチャ半島について調べていると「最高だった」という声と「ちょっと不便だった」という声が、同じくらい見つかります。
これはどちらが正しいという話ではなくて、合う人・合わない人がかなりハッキリ分かれるエリアだから、というのが理由ではないでしょうか。
ソンチャ半島が向いている人⇒「静けさ」と「自然」を優先したい人
- とにかく静かな場所で過ごしたい
- 海だけでなく、森や高台の景色も好き
- 記念旅行や、ちょっと特別な滞在を考えている
- 夜は早めに宿に戻って、部屋や景色を楽しみたい
こういう旅のスタイルであれば、ソンチャ半島はかなり満足度が高いと思います。実際、市内やミーケビーチではどうしても聞こえてくるバイクの音や人の話し声が、ここではほとんど気になりません。
朝は鳥の声が聞こえますし、夕方は風の音と、波の音が聞こえるだけです。「何もしない時間」を前向きに楽しめる人にはかなり相性が良いエリアです。
ソンチャ半島が向かない人⇒夜遊び・食べ歩き重視だと正直きつい
- 夜にバーや屋台をはしごしたい
- ローカル食堂や市場を気軽に歩き回りたい
- 初めての海外、または移動や言葉に不安がある
このあたりを重視する場合、ソンチャ半島は少しハードルが高いかもしれません。飲食店は点在していますが「今日はこの店にしようかな」と選ぶ感じではありません。
また、前述のように夜になるとタクシー(Grab)が捕まりにくくなる場所もあり、移動そのものがストレスになる可能性もあります。初めてのベトナム旅行で、「とりあえず外に出れば何かある」安心感を求めるなら正直、別のエリアのほうが無難です。
ソンチャ半島は「泊まらず日帰り」がちょうどいい?
現地で話を聞いていて感じたのが、ソンチャ半島は日帰りで楽しむ人がかなり多いという点。午前中にリンウン寺や展望スポットを回り、昼過ぎには市内やミーケビーチに戻る。
この流れだと、自然と景色のいいところはしっかり楽しめ、夜の移動の不便さは回避できるちょうどいいバランスになっています。
まず日帰りで訪れてみて、次のベトナム旅行の時にここへ泊まってみたいなと思えるかどうかで判断するのもアリじゃないでしょうか。
最後に、ダナンの他のエリアと比較して皆さんに合った滞在・観光エリアを見つけてみて下さい。
▼宿泊クーポンを獲得して空きがあるうちに予約
▼旅行予約サイトのクーポンまとめ記事
この記事を書いたのは
人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。
















