海外旅行は複数のクレジットカード必須、無いと帰国できない事も…
最近は日本でもクレジットカードが普及してきましたが、まだまだ現金で支払う事の方が多い日本で生活していると海外旅行でクレジットカードを使う事に対して不安が生まれるのも事実です。
そこで今回はなぜ海外旅行にはクレジットカードが必要なのかと、安全に使う為のポイントをご紹介します。
海外旅行にクレジットカードが必要な理由
- クレジットカードがあれば多額の現金を持ち歩く必要が無い
- 紛失・盗難のような万が一の時に安心
- 旅行保険が付帯している(※カードの種類によります)
- ホテルやレンタカーを利用する時に必要になる場合がある
- もしもの時に頼れる場所がある(※カードの種類によります)
では順番にご紹介して行きたいと思います。
(1) クレジットカードがあれば多額の現金を持ち歩く必要が無い
海外旅行に行くと現地で使うお金はそこそこの額になる物。家族3人で4泊5日・1日2万円の予算としても10万は超えてしまいます。
世界中でもトップクラスに治安が良いと言われる日本では数十万円を持ち歩いても危険を感じるような事はそうそうありませんが、海外に行く場合には大量の現金は持ち歩かないが大原則です。お金を取られるだけで済めば良いですが怪我や命に関わる事もあるので必ず守ってください。
ちなみに一昔前の海外旅行では主流だったトラベラーズチェックは現在日本では販売されていません。
クレジットカードがあれば買い物で現金を使う必要が無く、もし現金が必要になっても現地のATMからキャッシングとして現金を引き出す事ができます。
(2) 紛失・盗難のような万が一の時に安心
現金の場合、紛失・盗難被害にあうとそれで終了、警察に届け出てもまず戻って来る事はありません。(※一部治安の良い国については例外もありますが、海外では落し物は基本戻って来ないという前提でいましょう)
手持ちの現金を全て無くしてしまった場合、もはや旅行どころではなく無事日本に帰れるかどうかという次元の話になってきます。
それに対してクレジットカードであれば電話1本で利用を止められ、万が一不正利用されていた場合も被害額は保証されます。そして多くのカード会社はそれらの対応を日本語で行ってくれ、世界各国の主要都市にある窓口で最短当日にクレジットカードを再発行してくれる会社もあります。
(3) 旅行保険が付帯している
海外旅行へ行くにあたって「海外旅行保険」にはちゃんと加入してますでしょうか?意外とスルーされがちなんですが、環境や食事の変化によって旅先で体調を崩す事は決して珍しくなく、子供連れで行く場合は特に注意が必要です。
そして体調不良程度であれば休んだり市販薬でどうにかなるかもしれませんが、怪我をしてしまった日にはとんでもない事になります。日本のような健康保険制度は海外では使えず治療費は実費で日本の常識では考えられない程高額になる事も珍しくありません。
そこで別途海外旅行保険を申し込まなくても海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを利用する事で、それらの医療費が保険により支払われ最近は多くの会社でキャッシュレス診療(※保険会社が医療機関へ直接支払ってくれるので受診時にお金を用意する必要が無い)を受ける事もできるようになっています。
(4) ホテルやレンタカーを利用する時に必要になる場合がある
「クレジットカードは信用力を証明する物だから」という記述を良く見かけますが、先進国と呼ばれるような国であれば正直な所クレジットカードにそこまでの力は海外でも感じられないと思います。
そしてタイトルに少し反しますが、今まで海外へは何度も行っておりヒルトンのような一流ホテルからホステル(※相部屋の安宿)にも泊まった事がありますが、料金前払い済みの宿へチェックインする時にクレジットカードの提示を求められた事は一度もありません。
もちろん料金現地払いの宿はチェックイン時にクレジットカードの提示が必要な事が多く、もし持っていない場合は保証金を要求される場合もあります。(チェックイン時カードに保証金を課金する宿もあります)
レンタカーについては借りる時にクレジットカードが必要です。
(5) もしもの時に頼れる場所がある
日本人が多く訪れるアジア地域やグアム・ハワイなどの人気観光地には日本語で観光案内や相談ができるクレジットカード会社のカードラウンジが設置されています。
また盗難・紛失、病気で現地の病院を受診したい場合でも日本語の電話窓口が用意されており、外国語が苦手な方でも万が一の時には頼れる場所があるというのは心強いです。
またゴールドカードが中心になりますが、電話越しに通訳してくれたりホテルやレストランへの連絡や予約などを代わりに行ってくれるサービスを用意している会社もあります。
クレジットカードを上手に安全に使うポイント
クレジットカードが海外旅行ではとても大切という事をご紹介した所で、次は海外でカードを利用するにあたっての不安要素となる事について、上手に安全にクレジットカードを使う方法をご紹介します。
スキミングによる不正利用対策は帰国後の明細チェック
恐らく海外でカードを使う時の一番の不安要素はコレではないでしょうか。支払い時に渡したカードの情報を抜き取られ不正に利用されて高額な請求が…と考えると非常に恐ろしいですが、これも先進国と呼ばれる地域であればそれほど心配する必要はありません。
そしてクレジットカードには不正利用に対する補償があり万が一の場合でも泣き寝入りというような事態にはまずなりません。このあたりは会社の信用問題になるので、不正利用については利用者に大きな落ち度が無い限りかなり真摯に対応してくれます。
【大きな落ち度】とは単純な紛失などではなく、暗証番号をカードの裏に書いていたとか裏面サインの欄が無記名だったとかそういう次元の話です。
不正利用については帰国後にカードの利用明細を確認して、万が一不明な物がある場合はすぐにカード会社に確認する事で金銭的被害は回避できます。
クレジットカードの紛失・飲み込み(吸い込み)に備えて2枚以上用意
クレジットカードの紛失は直ぐにコールセンターへ電話をかける事により日本語で対応して貰え何の問題もありません。不正利用も上記の通り補償があります。
ここで少し聞き慣れない「飲み込み(吸い込み)」というワードがありますが、これは海外キャッシングなどで現地のATMにクレジットカードを入れてお金を引き出そうとした時、何らかの理由によってカードがATMに回収されてしまう現象の事です。いきなり自分のカードがATMから出て来なくなったらパニックになりますが以外と良くある事です。
様々な原因があるようですが、一般的に言われているのは以下5個の理由によるものです。
- 暗証番号を間違えた
- カードが返却された時すぐにATMから抜き取らなかった
- 磁気不良や湾曲などカード自体に問題があった
- ATMの故障
- 特に理由は無いけどなぜか回収されてしまった
その中でも特に良く聞くのが1,2,5です。主に防犯の為に少しでも不審点がある場合はカード自体を回収してしまうようで、経験上治安の悪い国ほど吸い込みが起きやすい傾向があります。
カードがATMから戻って来ない場合は銀行内のATMであれば店舗スタッフに言う事で返却して貰えますが、店舗外のATMや営業時間外の場合返却はかなり絶望的です。
これらの事に備える意味でも海外旅行の際にはクレジットカードを2枚以上(できれば違う国際ブランドで)持って行く事でかなり安心できる旅になると思います。
サインをする前に金額をよく確認
海外でカードを利用する場合、サインを求められる事がまだまだ多くあります。サインをする前に金額をよく確認するようにしましょう。
サインはカードの裏面の物と同じ物を書きます。漢字で署名している場合は海外であっても漢字でサインしましょう
違う国際ブランドのカードを持って行く
カードを2枚以上用意するにあたり、できるだけ違う国際ブランドのカードを用意するようにしましょう。例えばVISAとMasterのようにです。
傾向としてヨーロッパはMasterが強く、VISAは世界的に普及しておりヨーロッパ以外では一番の普及率じゃないでしょうか。AmericanExpressはアメリカ以外ではあまり役に立たないと考え、JCBも日本人旅行者が多いアジアの一部の国とハワイ・グアム限定です。
なぜ複数ブランドを用意する必要があるのか
以前アメリカのスーパーでセルフレジを使用した時、本来使える筈のVISAカードが使えませんでした。その時使っていたのは三井住友VISAゴールドです。そこでAmericanExpressを試した所すんなり支払いができました。ちなみにガソリンスタンドでも全く同じ事がありました。
このように本来使えるカードブランドであっても日本発行のクレジットカードが使えないという事があり、何種類かあればどれかが使えるというケースがあるからです。
海外旅行におすすめのクレジットカード
ここでは海外旅行に有益なおすすめのクレジットカードをいくつかご紹介します。
三井住友VISAクラシックカードA
「三井住友VISAクラシックカードA」は海外旅行保険が充実しており国内旅行にも保険が適用される事から基本の1枚としてお勧めです。
国際ブランド | VISA / Master |
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年会費 | 1,500円(初年度無料) |
発行日数 | 最短3日 |
海外旅行保険 | 自動&利用付帯 / 最大2500万 |
三井住友VISAクラシックAは保険が自動&利用付帯
このカードの最大のメリットは海外旅行保険が少額ながら自動付帯している事ではないでしょうか。単にカードを保有しているだけで300万円の脂肪・後遺障害保障が300万円付きます。それ以外は利用付帯となっており、ツアー代や航空券をこのカードで支払った場合に保険が有効となりますが、空港に行く時の電車の切符などでも大丈夫です。
海外旅行 | |
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死亡・後遺障害 | 利用付帯:1,700万円 / 自動付帯:300万円 |
障害治療 | 300万円 |
疾病治療 | 100万円 |
救援者費用 | 100万円 |
賠償費用 | 2,500万円 |
携行品損害 | 20万円 |
国内旅行 | |
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死亡・後遺障害 | 利用付帯:1,700万円 / 自動付帯:300万円 |
エポスカード
近くにマルイの店舗が無い方にとってはあまり馴染みのないカードかもしれませんが、関東を中心に商業施設を展開するマルイグループのカードで、海外旅行に最適なだけでなくエポスカードは国内のレジャー施設優待もかなり充実しているのが特徴です。
国際ブランド | VISA |
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年会費 | 無料 |
発行日数 | 最短3日 |
海外旅行保険 | 利用付帯 / 最大3,000万 |
海外旅行保険が最大3,000万なのに年会費無料。最強のレジャー向けカード
最高2000万円の海外旅行保険が自動付帯なのに年会費は無料。その上、国内多くのレジャー施設でカードを提示する事により割引などの特典を受ける事ができると、近くにマルイ店舗が無い方でも持っておきたい1枚です。
傷害死亡・後遺障害 | 最高3,000万円(*従来の500万から引き上げ) |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 270万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2,000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
携行品損害(免責3,000円) | 20万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
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この記事を書いたのは
人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。