AgodaVIP向け割引コードの闇、VIPステータスは損する可能性
agodaのサイトで一部ユーザーに「AgodaVIP★」というアイコンが表示されるようになったとの内容を以前お伝えしましたが、正式にステータス制度が導入され、シルバー・ゴールド・プラチナの三段階となりました。
agodaの公式案内にも「AgodaVIPは、アゴダを頻繁にご利用いただいているお客様に向けて展開しているロイヤルティプログラムで、日頃のご愛顧に感謝を込めて、メンバーの方限定に特別料金をご提供しています。」と、何とも胸踊る魅力的な説明が。
現在ゴールドステータスの私には「VIP_SPECIAL」というクーポンが付与されており、これはさぞかしお得になるのだろうと浮足立っていました。
agodaのVIP会員は冷遇される可能性
まず結論から先に書いてしまいますが、AgodaVIP★にランクアップし「VIP_SPECIAL」というクーポンが適用されるようになってしまうと、一般会員や非ログインユーザーより割引率が低くなってしまう可能性があります。
以下の画像は「VIPステータスが付与されたアカウント」「VIPステータスの無い一般アカウント」「ログインしていない状態の非会員」の3種類で、同じ宿泊施設の価格を比較したものです。もちろん宿泊日や人数・部屋などの諸条件は完全に同じです。
上の画像はクリックで拡大できますが、VIPが7,431円、一般が7,099円、非会員が7,192円とまさかのVIP会員が一番高いという結果になってしまいました。
適用されているクーポンが違うので金額が変わるのは当然!という指摘を受けるかもしれませんが、これらは手動でクーポンを選んだのではなく、自動で勝手に適用されている物。(※というかそもそもVIP_SPECIALの割引率が一番低いというのは)
「他のクーポンコードを手入力すれば良いじゃないか!」と思われるかもしれませんが、VIPアカウントで「WEEKENDSALE」と入力しても以下の通り拒否されます。最初から適用されているそれぞれのクーポン以外は利用できません。
このような現象が発生する理由については、agodaのクーポンが使えない時という記事で書いております。
他のホテルでVIP冷遇を再検証
念の為に他のホテルでも再検証してみます。
まずはVIPアカウントでログインした状態を見ると以下の通り。部屋指定不可の禁煙12㎡でチェックイン前まではキャンセル無料、食事については記載が無いので無しと判断でき、金額は3,887円ですが、アゴダコインが115円分付与されます。
では同じホテルをブラウザを変えて非ログイン状態で見るとどうでしょうか。
何という事でしょう!宿泊代金は3,603円になりました。284円分下がった事になりますので、アゴダコインは貰えませんがそれでもVIPより非会員の方が安くなりました。
agodaで発生した計算ミス
上の画像で怪奇現象が起きている事にお気づきになられましたでしょうか。今回はVIPステータスが損という内容の予定でしたが、突っ込まずにはいられなかったので追記します。
加工して数字をいじっているような事はありません。もっと言うとこの記事執筆は火曜日、ウィークエンドでも何でも無いんですが、まあそこは。
Agodaは経由サイトや状態によって金額が変わる
宿泊施設側の管理画面からは、会員レベルや居住地などによって割引率を変える設定を行うことが出来るようになっています。
このようなVIP冷遇については意図して行われている訳ではなく、単純に宿泊施設担当者などがVIP向けの割引率を設定していない為に起こっている現象かもしれない…と推測できます。
実際、VIP制度が始まった直後はこのような逆転現象が散見されましたが、徐々に少なくなってきた印象はあります。
Agodaは直接アクセスするよりも比較サイトや広告などを経由してアクセスしたときの方が価格が安くなる事が多く、様々なクーポンを比較する事によって更に低価格で予約できる事があります。
agodaで予約する場合は、VIPクーポンを過信せずしっかりと検討した上で予約する事をお勧めします。
この記事を書いたのは

人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。