シンガポールの観光の服装&冷房対策/赤ちゃん・子供対応版

シンガポール観光2

赤道直下で一年じゅう夏。外は蒸して汗だく、なのにMRTやモール、レストランは思った以上に冷える——この温度差こそが服装の肝です。

観光は“屋外↔屋内”を何度も往復するので、重ね着で温度調整する前提にしておけば失敗が減ります。正直、半袖短パンだけで出ると夜や移動中に凍えます…わたしは凍えました。

あとは汗拭き用のタオルまたはハンカチがあると便利です。汗をかいたままの服で強冷房の屋内へ入るともう…

月別の気温・降雨と服装のポイント(スコール対策)

年間を通して最高32〜34℃、最低は26〜28℃くらい。スコールは一年中どこかで降る、乾季も普通に降る…ので“折りたたみ傘+濡れても乾きやすい素材”が無難と言えば無難。

ただし私の場合は折り畳み傘を使う以前に、パラッと来た時点で速攻近くの屋内に避難します。すぐ近くに避難先がない場合や子連れの時は折り畳み傘も少し活躍しましたが、基本的にスコールが来ると折り畳み傘なんて一時しのぎにしかなりません。

雨は短時間でドッと来ます、風も。慌てていると足元ツルっと行きがちなので滑りにくい靴底を。(※旅行の際は使いなれた運動靴などがおすすめです)

シンガポールの冷房対策|薄い羽織り+ストールの最強レイヤー

“厚手”は不要ですが、“無い”のはダメ。軽い羽織りを常時バッグへ!首・肩・ひざを覆えるストールは男女とも便利(本当に)。

冷えるのは長距離バス、MRTの特に先頭車、ショッピングモール、ミュージアム、ホテルの食事会場など。設定温度が低い店は20〜22℃台でキンキン、氷点下かと思う程の飲み物が追い打ち…みたいな。

子連れ・赤ちゃんの冷房対策

もし日本からベビーカーを持ち込んでいる場合は、ブランケットなどがあると便利。後は王道の薄手カーディガンです。(これらの物は現地でも日系のお店が多くあるため、調達することはできます。)

抱っこ紐勢は、親の汗で子も冷える→館内で一気に冷える、のコンボがあります。替え肌着と小さなジップ袋を多めに。ミニ扇風機などもおすすめ。

服装マナー|寺院・モスクとレストランの落とし穴

シンガポールのモスク

観光はカジュアルでOKですが、宗教施設や高級店だけはひと工夫が必要です。寺院・モスクは肩・膝が出る服はNGのことが多く(貸し出しの布やローブがある所もありますが、コロナ以降減ってしまった印象です)。サンダルは可、ただし土足厳禁のエリアで脱ぐので足元は清潔にしましょう。ストールが1枚あると即対応できてラク。

レストラン・バー(ドレスコード)

ドレスコードありのレストランを利用する機会はそう多くないと思いますが、スマートカジュアル指定がときどき。そのような店の利用予定がある場合はタンクトップ&ビーチサンダルは断られる場合あり。男性は襟付きシャツ+長ズボンで迷いなし、女性はワンピ+薄羽織で空調対策もセット。屋内は寒い、外のテラスは暑い…どっちでも戦える服が吉です。

持ち物リスト|現地で買えるもの&日本から持参すべきもの

シンガポールは気づくと2万歩歩いてる、という事が普通にあります。一番のキモとなる靴は履きなれた物で、“買えるものは現地で、無いと困るものは日本から”。荷物は軽く、でも要点は外さないがポイント。

■現地で買いやすい

日焼け止め、虫よけ(デング対策。DEET/イカリジン系)、汗ふきシート、ミネラルウォーター、折りたたみ傘、Tシャツ。コンビニやドラッグストアで気軽に買えます。価格は日本より少し高めのことも。

■日本から持って行きたい

・軽量カーディガン
・大きめ薄手ストール(ひざ掛け兼用)
・モバイルバッテリー(屋外の消耗が激しい)
・小さな洗濯用洗剤&折り畳みハンガー(湿度で乾きにくい日も)
・チャック袋(濡れ物を隔離、子連れは特に

半袖短パンでMRTに乗り込み、冷気直撃の席に座って20分…膝から冷えが上がってきて震えました。しかも外へ出た瞬間にメガネが曇って視界ゼロ。以来、ストールは首→ひざ。メガネは曇り止めをしっかり塗る事にしました。

もう一つ、スコール明けの床は油断するとすごく滑るという事。フードコートでトレーを持ったままツルっと…。私個人の問題もあるかもしれませんが、滑りにくい靴底を私は重視します。

ホテルでの洗濯・部屋干しのコツ|速乾素材で時短

これは特にシンガポールに限った話ではありませんが、エアコンの風が直で当たる位置に干す。ハンガーは“スペース節約ピンチハンガー”が優秀。コインランドリー設備を備えているホテルもありますが、厚手の綿は乾かないので、部屋干し予定があるなら化繊メインがお勧め。どうしても乾かない日は、ホテルのドライヤーで“仕上げ乾燥”してから収納。シワは…まあ旅だし、いいじゃないですか。

子供・赤ちゃん連れの持ち物と服装|冷房&衛生対策

シンガポール、子供・赤ちゃん連れの持ち物と服装|冷房&衛生対策

ショッピングモールの中にはベビーカートを貸し出している所も。

ベビーカーでモールを回るなら、ブランケットで風よけ。オムツ替え室は充実してるけど、館内が冷え冷えで、特に濡れたお子さんとかは長居がつらい事も。短時間で用事を済ませる段取りが吉。

粉ミルク派は熱湯が手に入らない場合があるので、携帯ボトルで管理を。ただしシンガポールでも液体ミルクは販売されているので、それらを使うのも手です。

抱っこ紐の場合は、汗対策のタオルを一枚余計に。小児用の虫よけパッチは売ってるけど肌に合う合わないがあるので、慣れた物を日本から持参が安心です。

軽く・涼しく・でも“冷房に勝てる”が合言葉

外は真夏、室内は初冬(ちょっと言いすぎ?)。このギャップに合わせて、薄手の羽織りとストール、滑らない靴、速乾素材の服。これだけで旅の快適度がぐんと上がります。

写真のためにおしゃれを我慢しすぎない、でも場のルールには合わせる。そんなバランスで、シンガポールはもっと楽しくなります。私も次こそは凍えない…はず。

▼宿泊クーポンを獲得して空きがあるうちに予約

▼旅行予約サイトのクーポンまとめ記事

この記事を書いたのは
結城 しおり

子供を育てながら、家族のペースで無理なく旅を楽しむ方法を日々模索中のワーキングマザー。慎重だけど好奇心旺盛な性格で、予定を立てる時間も旅の楽しみのひとつ。静かな景色とあたたかいごはんがある場所が好きです。