赤ちゃんと海外旅行へ行く時に読んで欲しい”緊急事態”の時の事
今まで何度も赤ちゃん・子供と海外へ行った経験を元に、これから赤ちゃん・子供と一緒に海外へ行く予定のある方へ知って頂きたい事がありこの記事を書きました。
体験談などを交えたリアルな内容をできるだけ分かりやすくご紹介します。この記事で記載する事を要約すると以下のような内容になります。
● 海外で病気になり12万円超の請求、子供と海外行く時は海外旅行保険に入らないと死ぬ!
● 「オーバーシーズアシスト」を是非併用して!
● 実質無料で試せる裏技があります。
「子供が海外で体調を崩すと、皆さんが考えている数倍~数十倍は大変だよ」
必ず入っていただきたい海外旅行保険
※ここで保険商品の紹介はしません。
海外旅行へ行くにあたって飛行機での過ごし方や現地の観光情報、持ち物などは調べられると思いますが、ついつい後回しにしてしまいがちで金額の高さなどから結局保険をかけずに海外旅行へ行かれる方もおられます。
しかし、家族や子供の事を大切に思っているのであれば、海外に行く場合は必ず海外旅行保険に加入して下さい。
日本国内であれば多くの市町村で子供の医療費は無料ですが、万が一にも海外で子供が体調を崩してしまうような事があれば、旅行が台無しになるだけでは済まない非常に深刻な事態になってしまう恐れがあり、その実際の体験談も含めてご紹介致します。
28人に1人が何らかのトラブルを経験
海外旅行中に何かしらの保険が適用されるトラブルにあう確率は3.6%(※ジェイアイ傷害火災発表より)にも及んでおり、28人に1人が何らかの事故にあっているという驚きの数字になっています。
大人と比べても本当にちょっとした事で体調を崩してしまう子供。うちの子も例に漏れずすぐに熱を出したり感染性胃腸炎になったりしていました。
そしてその28人の中の一人になってしまいました。
子供が病気になると家族にも移る
日常生活の中で子供が病気になってしまった時、世話をする家族に移るという事はありませんでしょうか?私の場合は子供が発病するとだいたい一家全滅して…という事を繰り返していました。
その中でも特に嘔吐を伴う場合には周辺の人も感染してしまうリスクが高く、海外旅行中に病気になるとホテルの客室と言う密閉度が高くて狭い空間で長時間一緒にいる事になり、病気が移ってしまうリスクが格段に高くなります。
子供一人だけが体調を崩している状況であればまだ何とかなりそうですが、保護者にも移った場合は異国の地で絶望的な苦しみを味わう事になります。
インフルエンザ診断で約12万円の体験談
これは私がアメリカでインフルエンザにかかり、最初は解熱剤などで対処していたのですが全く改善せず、最終的には病院で診察を受けて診察代・薬代として合計で約12万円がかかってしまったという体験談を別記事で記載しております。
これを切っ掛けに海外旅行保険の重要さを見直すようになりました。
1歳の子供が海外で嘔吐・発熱した体験談
1歳後半の子供と海外へ行った時に夕方ごろから元気がなくなり夕食時に嘔吐。その後も嘔吐を繰り返して38度を超える熱が出てきてしまいました。
ひとまずホテルで安静にし応急処置を行った事で翌日には回復し、このケースでは幸いな事に病院行きは免れましたが…翌日症状が改善していなかったら大変な事になっていたに違いありません。これも別記事に記載しております。
海外旅行保険は意外と高い
海外旅行保険の重要性をお話ししましたが、やはり請求件数も多い為か金額は決して安いとは言えません。例えば1週間家族3人でハワイに滞在した場合、AIG損保の場合で一番安いプランでも22,030円かかってしまいます。
しかし治療で12万/人かかる事や、そもそも子供の安全には代えられません。この件については最後に大幅割引になる裏技をご紹介します。
オーバーシーズアシストの併用を推奨
海外旅行保険と合わせて子供と一緒に海外旅行へ行く際にチェックして頂きたい物の中に、あまり知名度は高くありませんが「オーバーシーズアシスト」という物があります。
これは海外で何か困った事があれば電話を通じて日本語で24時間相談に乗るよ!というサービスで、海外旅行保険ではカバーできない細かなトラブルや相談ごとを補う為に利用できます。
現地語の堪能な有能執事が「海外旅行保険」という荷物を持って旅行に同伴するようなイメージです。
緊急時には「海外旅行保険」という鞄を開けて本格的な医療や金銭的な補償を提供してくれますが、「子供が熱を出したから対処を知りたい」「タクシーを呼びたい」「通訳して欲しい」「観光地への行き方を知りたい」などの軽微な事柄についてはその場で解決してくれます。
オーバーシーズアシストに依頼できる代表的な事
では具体的にはどのような事を依頼する事ができるのでしょうか。様々な事がありますが、ここでは代表的な所だけをご紹介したいと思います。
- 海外情報サービス
いわゆる観光地の案内系サービスです。周辺観光地の案内・営業時間やアクセス方法および移動手段の手配などを日本語で依頼・相談する事ができます。 - 旅行関連サービス
電車・バス・タクシーなどの交通手段の手配、ホテル手配などです。
予約したホテルへ行くと「予約が無い」と言われたというトラブル時にも代替ホテルの相談などをする事ができ、翌朝空港へ行くためのタクシーをホテルに手配というのも全て日本語で済ませる事ができます。 - レストランの案内、予約、取消
レストランの予約というと高級な所を想像してしまいがちですが、ローカルなレストランであっても問題無く、子供OKのレストランや食べ放題のレストランを探して貰うという使い方もできます。 - 医療機関の紹介、案内、電話越しの医療相談
記事中で私が利用しているのがこれで、応急処置や薬服用などのアドバイスを受けたり近隣医療機関の紹介や受診時の通訳、保険請求の手続きなどを依頼できます。 - 電話による簡単な通訳サービス(ビジネス等の場合を除きます。)
実はこれがオーバーシーズアシストの中で最も便利なサービスであり、使い方次第ではほぼ何でもできてしまいます。
ホテルへのチェックインやその後部屋に問題があったり、航空機の遅延や荷物の紛失など言葉に困った時は電話越しに通訳をしてくれるので、正直な所これさえあればほぼ無敵です。
オーバーシーズアシストに私が依頼した事
いままでこのオーバーシーズアシストというサービスを以下のような場面で使い、非常に助かりました。こうして一覧にしてみるとだいたい利用の傾向が見えてきますが、やはり通訳系と緊急時の車手配が多いでしょうか。
- 人気があり満席だったレストランの予約をお願いしたら取れた
- 子供同伴OKで辛くない料理が食べられるレストランを探してもらい予約
- 子供が病気になった際、ホテルの近くで日本食を売っているお店を探してもらった
- 嘔吐・熱が出た時の対処法を医療相談で教えて貰った
- ホテルフロントで通訳をお願いし、体温計と氷を貰った
- 豪雨でタクシーがつかまらない状況の中タクシーを手配して貰った
- ホテル近くの薬局を探してもらい、タクシーの手配もお願いした。
- 薬局で解熱剤と胃薬を購入する際、通訳をお願いした。
- インフルの時、近隣病院の紹介と保険の請求・タクシー手配をお願いした
- ホテル早朝発に備えてタクシーの手配をお願いした
- 予約していたレストランのキャンセルをお願いした
予約していたレストランのキャンセルについては、オーバーシーズアシスト経由で予約した場合にのみお願いできるという原則がありますが・・・まあ通訳サービスとうまく組み合わせて使えば使い方次第でどうにでもなります。
子供が一緒の時にこそ細かいサポートが重要
上記のように保険範囲外の細かな事を依頼できる「オーバーシーズアシスト」はぜひ保険とセットで備えて海外へ旅立って頂きたいと思っております。
裏技でこれらのサービスが無料
ここまでは実体験を元にして結構真面目に「保険無いと大変だよ!」という事をご紹介しました。
上記例の場合、海外旅行保険は22,030円と子供の健康には代えられないとは言えやや躊躇してしまう金額である事は間違いありません。
しかしこれらは「インフルエンザ診断で約12万円の体験談」の記事の中でも書いておりますが、アメリカンエキスプレスカードを利用する事でクレジットカードの年会費だけで海外旅行保険とオーバーシーズアシストの両方を追加料金無く利用できるようになります。
対象のクレジットカードにはいくつか種類があり年会費やサービス内容もカードによって様々ですが、今回はその中でも年会費が比較的安く、入会時に多額のボーナスポイントを貰える事で年会費分を十分に相殺できるカードをご紹介します。
SPGアメリカンエキスプレス
私も愛用しているこのカードは、シェラトンなどの高級ホテルを運営するスターウッド社とアメリカンエキスプレスの提携により発行されています。
年会費が31,000円(税別)と非常に高額ですが、現時点では家族で海外旅行へ行くにあたって一番おすすめできるクレジットカードです。
31,000円!!??
私も当初は全く同じ反応でしたが、掛け捨ての保険に入っても約2万円かかってしまい、それに加えて有能執事を雇えると思えば安・・・くはないですよね。
しかし裏技と銘打ってこのカードをお勧めするからにはそれなりの理由があります。
この通称「SPGアメックス」に入会した際、現在は33,000ポイントという非常に高額なボーナスポイントを貰う事ができます。(あの楽天カードが大奮発の時に8000ポイントなので桁が違う事が分かります)
そのポイントは5,000ポイントから国内外の一流ホテルへ無料で宿泊できる権利と交換する事ができるので、この制度を利用する事により海外の一流ホテルに最大6泊無料で宿泊できるという事になります。(※2019年より必要ポイント数が引下げられる為、2018年中は1泊7500ポイントから最大4泊です)
その為、海外旅行に行く場合は
・SPGアメックスを申し込む
・SPGアメックスカードで飛行機を手配する
・SPGアメックスのボーナスポイントを無料宿泊に交換する
とする事で、飛行機代さえ実費で支払えば「最大6泊までの全員分の宿泊費+全員分の海外旅行保険代+オーバーシーズアシスト」という内容が31,000円(税別)という事になるのです。
※入会ボーナスを貰う為には入会後3カ月以内に10万円以上を決済する事という条件があり、カードを使って航空券を購入する事でほぼそれはクリアできると思います。
台湾にある北投温泉(べいとうおんせん)という場所で実際にポイントを使って4泊無料で宿泊してみました。その時の様子を別記事でご紹介しております。(※2019年より必要ポイント数が引下げられる為、2018年中は1泊7500ポイントから最大4泊です)
このSPGアメックスカードは冒頭に記載の通り高級ホテルチェーンとの提携により発行されている為、このクレジットカードを保有する事でシェラトンやマリオットなどの高級ホテルでVIP待遇を受ける事ができます。
これについては別記事でカードの基本的な事からどんなメリットがあるかをご紹介しております。
またその他にもSPGアメックスカードに関係する記事を多く書いております。デルタ・アメリカンエキスプレスゴールド
もう一つご紹介するのは、デルタ航空とアメリカンエキスプレスが提携して発行する通称「デルタアメックス」というカードで、このカードも愛用しております。
年会費が26,000円(税別)と上記のSPGアメックスより5千円ほど安く、貰えるボーナスマイルは最大47,000マイルと好条件に見えますが、あくまで最大であり現実的には32,000マイルが限度ではないでしょうか。
また入会ボーナスを貰う為の条件も厳しく、入会後3か月以内に40万円以上の買い物をカードでしつつデルタ航空の航空券も購入する必要があります。
しかしこのカードには、デルタ航空とその提携会社を利用する時にVIP待遇を受ける事ができるという特典が付いている為、【北米・シンガポール・フィリピン・上海・ハワイ】などデルタ航空が飛んでいる場所へ旅行に行く予定の方であればこちらを選ぶ価値はあるかもしれません。
このデルタアメックスは航空会社との提携カードですので無料宿泊はできません。
その代りにデルタ航空・提携航空会社の無料航空券と交換する事ができるのですが、入会ボーナスを貰う為の条件として「デルタ航空の航空券購入」がある為、1回目の旅行ではボーナスマイルを活用する機会はありません。
1年以内に2回以上、1回目は航空券を自腹購入して【北米・シンガポール・フィリピン・上海・ハワイ】のどこかへ行き、2回目は貯まったマイルを交換して好きな場所へ…という使い方が現実的です。
何マイルでどこまで行けるかと言うと、
・東京⇔関西往復 エコノミー…1.5万マイル
・日本⇔韓国往復 ビジネスクラス…3万マイル
・日本⇔韓国往復 エコノミー…1.5万マイル
・日本⇔台湾/香港/グアム往復 エコノミー…3.5万
・日本⇔タイ/シンガポール/マレーシア往復 エコノミー…4.5万
ボーナス47,000は国内線や韓国エコノミーなら3往復、その他の国にでも1往復はできる程度のマイル数です。
金額的にはだいぶんお得なんですが、家族3人で往復できるのは韓国ぐらい。やや使いづらい印象も。
このデルタアメックスについても関連記事をいくつか書いておりますので是非ご参照ください。
赤ちゃんと一緒に海外旅行に行くまとめ
子供と一緒に行く海外旅行は思いで作りにもなって非常に楽しいですが疲れる事が多いのも事実。ぜひこのようなサービスを有効活用して、そして万が一への備えも忘れずにして下さい。
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この記事を書いたのは
人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。