雨季のダナンはどう?10月に行って分かった現地の状況

ベトナム ハノイのスコール(雨)の風景

雨季のダナンって、実際どうなんでしょうか。「安いけどやめた方がいい」「意外と平気だった」という話が入り混じっていて、正直なところ判断が難しい時期でもあります。

しかし航空券やホテルの価格を見ていると「この金額なら一度行ってみても…」と心が揺れるのも本音ではないでしょうか。今回の記事は、雨季のダナンに実際に滞在してみた感想をご紹介します。これから雨季のダナンを検討している方が、「行く・行かない」を決める材料として参考になれば幸いです。

撮影に使用していたカメラが水没したため写真がございません。一部、筆者によるハイクオリティなイラストを使用しご説明しますので、お察し頂くと共にご了承ください。

10月、雨季にダナンへ行った理由と出発前の正直な不安

今回、あえ10月の雨季にダナンへ行った理由は、観光目的というよりも、仕事の都合で、どこかのタイミングで現地に行く必要があったからです。日程を調整していく中で選択肢に残ったのがこの時期。やっぱり価格ですよね。

航空券は明らかに安く、ホテルも「この値段でいいの?」と思うような条件で並んでいます。今回は一人滞在なのでリゾートを満喫する訳でもなく、雨季でも別に構わないと思っていました。

雨季のダナンに対して持っていたイメージ

出発前に頭にあったのは、だいたいこんな感じです。

・スコールが1日に何度かある。

・運が悪いと降り続ける事もある

・合間を縫って行動すれば何とかなるかもしれない。

過去に何度かダナンを訪れたこともあり、街の構造や雰囲気はある程度わかっていました。また、ダナンの気候についても知っているので、知識としては「雨季がどういう時期か」は理解していたつもりです。

ただ、実際に雨季の真っ只中を体験したことはありません。「雨季=きついかもしれないけど、まあ耐えられるだろう」そんな、少し楽観的な気持ちも残っていました。

もしこれが家族旅行だったとしたら、絶対にこの時期は選びません。子どもの予定、体力、移動のしやすさを考えると、さすがにリスクが大きすぎます。でも今回は一人、最悪雨が続いてもなんとかなります。

雨季のダナン、実際の雨はどんな降り方だったか

現地でまず驚いたのは日本や他の東南アジアではあまり体験した事の無いような雨の降り方。確かに、いわゆるバケツをひっくり返したような豪雨もあります。ただ、それ以上に厄介だったのが、その後に続く霧状の雨です。

ザーッと降る⇒少し弱まる⇒でも止まない⇒最初に戻る

この繰り返しです。しかも、雨が弱い時は外に出られるかというとそうでもなく、細かい雨がずっと舞っていて、服も靴もじわじわ濡れていく感じ。結果的に、外に出る気力が削られていくんですよね…。

体感的には「今日、ずっと雨だな」という日が何度もありました。朝から降っていて、昼も降っていて、夜になってもまだ降っている。止んだと思っても、1〜2時間後にはまた降り始める。そんな日が続きます。

後から気になって降水データを調べてみると、10月のダナンは月間降水量が平均で約650mm前後。年によっては1,000mmを超える事もあり、これは東京で半年に降る雨量に匹敵するそうです。そりゃ止まないわ…という感じですね。

実際、滞在中にも48時間以上、ほぼ降りっぱなしというタイミングがありました。この時の滞在では太陽を一度も見なかった気がします。

霧雨+豪雨のコンボが一番きつい

ダナンの雨季で一番厄介なのは、豪雨でも霧雨でもなくこのコンボです。豪雨で道路に水たまりができ、場所によっては冠水。その後、霧雨が延々と続くので、乾く暇がありません。

結果、足元は常に湿っているし、空気もどんより。ホテルの部屋に戻ると、なんとなくジメッとした匂いが残っている感じもありました。現地で「Moldy Season(カビの季節)」と呼ばれているらしいです。

傘は役に立たず、ポンチョ必須

折り畳み傘は一応持っていきましたが、正直あまり活躍しませんでした。今思うと”折り畳み”という時点でどうかと思いますが、理由はシンプルで横殴りの雨が多いからです。

日本でも近年よくあるゲリラ豪雨を想像して下さい。傘の中に普通に雨が入ってきますし、足元やバッグは確実に濡れます。その点、現地で売っている全身を覆うタイプのポンチョはかなり合理的でした。

実際、街を歩いているとポンチョ率が高いです。最初は少し抵抗がありましたが、使ってみるとこれは必須だなと納得しました。

雨季のダナンで予定を変えた・諦めた観光スポット

天気予報は相変わらず。でも、せっかくダナンへ来たんだしホテルに籠もってばかりも何なので、仕事の合間を使って「行けそうなら行く」くらいの軽い気持ちで、いくつか定番観光スポットを当たってみる事にしました。

バーナーヒルズ|ホワイトアウトで何も見えない

まず考えたのが、定番中の定番、バーナーヒルズでした。ケーブルカーに乗って雲の上へというあの観光地です。ただ、この日は雨。「まあ雰囲気だけでも」と思って向かいましたが…。

幸いにもケーブルカーは動いており、高度が上がるにつれて景色はどんどん白くなり、途中からは完全に雲の中。
頂上に着いた時点では、いわゆるホワイトアウト状態で、ゴールデンブリッジも輪郭がわずかに見える程度でした。

後から調べて知ったのですが、雨季は低い雲がかかりやすく、視界が数十メートルになる事も珍しくないようです。
この日はまさにそれ。写真を撮るどころではなく早々に引き返しました。

五行山(マーブルマウンテン)|滑る階段に無念のリタイア

次に考えたのが五行山です。市内から近く時間もそれほどかからないので、普通に考えれば雨天時に山へ行くなんてあり得ない事ですが、せっかくダナンに居るんだしブログのネタにでもなればなという気持ちでした。

ですが、入口に着いた時点で嫌な予感はありました。階段が雨で濡れていてツルツル。数段登ってみたものの雨も相まって踏ん張りが効きません。洞窟内も水が溜まっている感じがあり、無理して怪我をしても仕方がないので登るのを諦めました。

ホイアン旧市街|冠水の情報を見て「行かない」判断

ホイアンについては、そもそも行くかどうかをかなり迷いました。この日は朝から雨が強く、市内の道路も場所によっては水が溜まっています。いくら近いとはいえそこそこの距離はありますし、行ったは良いが、最悪帰ってこれないというケースが想定されます。

その後、現地のニュースやSNSを見てホイアン旧市街が冠水しているという事を知りました。

水に浸かったホイアンを「ベネチアみたい」と例える声を見た事がありますが、下水が混じった水で衛生面のリスクも高い。わざわざその状況に突っ込む理由もありません。結果、ホイアンは完全に見送りました。

後から降水量や洪水のニュースを見て納得する事が多かったです。雨季のダナンでは、観光地そのものよりも、そこへ向かう道が冠水するケースも珍しくありません。仕事ついでの滞在だったから割り切れましたが、観光メインで来ていたら、かなり不満の残る旅になっていたと思います。

雨季でも意外と悪くなかったと感じた瞬間

ここまで読むと、「じゃあ雨季のダナンはやっぱり行かない方がいいよね」と感じると思います。ただ、実際に滞在してみると、全部が全部きつかった訳ではありません。むしろ「これは乾季より良いかも」と思った瞬間も、いくつかありました。

暑さがないだけで楽

まず、一番大きかったのは暑さがないことです。乾季のダナンを経験していると、この差はかなり大きい。日中でも気温は20度台後半くらい。湿度の高さはあるものの、直射日光に焼かれる感じがありません。

外に出た瞬間に「うっ…」となる暑さがないので、そういった意味でのストレスはかなり少なかったです。

観光地もレストランもとにかく空いている

雨季のダナンは、驚くほど人が少ないです。普段なら行列ができるようなレストランでも、「え、すぐ入れるの?」という感じで、普通に席に案内されます。

五行山や市内の観光スポットも人がまばら。写真を撮るにしても、誰かが写り込まないように待つみたいな場面はほぼありません。(※ただし前述のようにホワイトアウト等で写真撮影には向きませんし、そもそも危険であったり冠水で断念せざるを得ないというリスクはあります)

雨音を聞きながらカフェで過ごす時間は悪くない

これは完全に好みが分かれると思いますが、個人的には、雨の日のカフェ時間は結構好きでした。外はずっと雨。なので、最初から割り切って、カフェでコーヒーを飲みながら作業をしたり、ぼーっと外を眺めたり。

ホイアンほど絵になる感じではないですが、ダナン市内にも落ち着いたカフェは多く、雨音をBGMに過ごす時間は、不思議と気持ちが静まります。

晴れていたら、たぶんソワソワして外へと繰り出していたと思うので、これは雨季だからこその時間だったなと思いました。

ただし、これは一人だったから成立したという前提は外せません。

誰かと一緒なら「せっかくだし出かけよう」「もったいない」という話になるでしょうし、子どもがいれば、なおさら部屋にこもる選択肢は取りづらい。

ローシーズン価格は、やっぱり正義

最後に、これははっきり言えますが、価格面のメリットはかなり大きいです。ホテルは、乾季ならまず選ばないクラスのところに、普通に泊まれました。雨季は宿泊費が3〜5割ほど下がるケースも珍しくなく、体感的にもやっぱり安いです。

もしこの時期に家族で来ていたらきつかったと思う理由

今回の滞在は一人だったのでかなり気楽でした。ただ、滞在中に何度も思ったのが、家族旅行だったら相当しんどいな…という事。

雨季のダナンでまず厳しいのが足元。短時間の豪雨でも市内の道路や歩道は簡単に冠水します。深さとしては数十センチ程度で、大人の足で歩く分におはそこまで問題にはなりません。

ただし、歩道はもともと段差やデコボコが多く、そこに水たまりができると、仮に雨がやんでいてもベビーカーはほぼ使えません。

冠水と衛生面、子どもがいると気を遣う

大人ならあまり気にしない多少の水たまりも、子どもが一緒だと話は別です。雨季の冠水は下水や汚泥が混じる可能性が高く、見た目はただの水たまりでも正直あまり触れたくない水です。

子供は何故か水たまりに近づきますし(※うちだけ?)靴や服が濡れるのも早い。そのたびに着替えをして、手を拭いて、消毒して…というのを想像すると恐怖すら覚えます。

体力を持て余す子供たち

雨季のダナンでは「今日は外で遊ぼう」がほぼできません。ビーチは当然使えませんし、公園もびしょ濡れ。プール付きのホテルでも屋外プールは閉鎖されがちです。

そうなると、子どもの体力の持って行き場がありません。ホテルの部屋で走り回るわけにもいかず、親も仕事や移動で疲れている。これは、なかなか厄介な状況だと思います。

雨季の家族旅行は「三日月」かモール前提になる

現地の声を聞いていても、雨季の救世主としてよく名前が出るのが三日月(Mikazuki Japanese Resort & Spa) や大型ショッピングモールです。

千葉の方ならご存じの方も多いかもしれませんが、木更津にある1.5億円の純金風呂でお馴染みのあの「ホテル三日月」の系列ホテルです。

巨大な屋内プールや温泉、屋内キッズスペースがあり、雨季に家族でダナンへ来るなら、こうした施設を最初から旅程に組み込まないと厳しいと思います。

©株式会社 勝浦ホテル三日月

ここまで書いておいて何ですが「雨季のダナンは絶対に家族旅行NG」と言い切るつもりはありません。ただ、雨の間の晴れ間(曇り)を期待して観光しよう!という思いで行くのはお勧めできません。

全日程雨のつもりでスケジュールを立てて、大型リゾートやショッピングモール巡りを中心に、尚且つスケジュールに余裕がある(帰国が遅れても問題ない)という場合にはアリだと思います。

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この記事を書いたのは
未来

人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。