ダナンの気候とベストシーズンはいつ?雨季・乾季・月毎の特性を整理

「ダナンって、結局いつ行くのが正解なんだろう?」初めて調べたとき、正直これが一番の疑問でした。ネットを見ていると乾季がいい!雨季は避けろ!というのは定説ですが、「乾季は暑すぎる…」などの情報もあり、どんどん分からなくなってくる感じです。
そして近年、日本でも猛暑や異常気象が多発しており、少し古い旅行ガイドなどで東京の夏の気温を見ると「29℃」などと書かれている事があり突っ込みたくなる事もしばしば。
これはベトナム・ダナンも同じで、過去に当たり前だった事も現在は通用しなくなっており、雨季の洪水被害なども深刻化しています。そこでこの記事では、ダナンの気候ってそもそもどういう感じなのか?という事と一緒に、最新の情報を元にしてダナン観光のベストシーズンについて詳しくご紹介していきたいと思います。
※上のスコールを写した画像はベトナム/ハノイの物です。ダナンではありませんのでご了承下さい。
この記事の目次
ダナンの気候を理解する前に|中部ベトナム特有の季節感
ダナンの天気を調べていると「乾季」「雨季」という言葉が必ず出てきます。ですが、ダナンに関しては単純にこのふたつの区分だけで語る事ができません。
ダナンはベトナム中部、南シナ海に面した位置にあります。南国リゾートのイメージが強いですが、実はここ、北と南の気候のちょうど境目みたいな場所です。北側は亜熱帯、南側は典型的な熱帯気候。そして西には、チュオンソン山脈と呼ばれる山並みが連なっています。
と言っても難しいので…要するに「雨が降りやすい条件が最初から揃っている街」という事を覚えておいてください。
ダナンを乾季と雨季、でも単純に二分できない理由
よく見る説明だと、
・乾季:だいたい1月〜夏頃
・雨季:9月〜12月
と、きれいに分かれているように書かれています。ですが実際この二分だけで考えるのはちょっと雑です。乾季の中にも、過ごしやすい時期と暑さがかなりきつい時期がありますし、雨季も、毎日ずっとザーザー降るわけではありませんが、やまない日が普通にあります。
ちょっと極端な表現になってしまうかもしれませんが、ダナンは、雨か、暑さか、どちらかを選ぶ街という表現の方が、感覚的には近い気がします。
乾季は乾季で、日中の暑さが行動を制限しますし、雨季は雨季で、移動や予定変更を前提にしないと厳しい。どちらも一長一短。そしてその差が、他の東南アジアの都市より少し大きい気がします。この事がダナンの気候をややこしくしている原因ではないでしょうか。
なぜ「覚悟」や「余裕」という言葉が出てくるのか
ダナンの気候において、「覚悟が必要」とか「余裕を持った計画を」という話を聞いた事はありますか?あまり日本の旅行情報サイトでは見ないかな?
これは単に「雨が降るかも」「暑いかも」というレベルではなく、
・道路が一時的に使えなくなる
・タクシー(Grab)が捕まらなくなる
・観光地そのものがクローズする
こういった影響が、季節によって現実的に起きる街です。比較的快適に過ごせる時期はありますが、万人受けする「ダナンは何月がベスト!」という時期を一言で言い切るのは、ちょっと無理があります。
【2月〜5月】ベストシーズン。快適だけど“安さ最優先”なら別の季節も
ダナンのベストシーズンと聞いて、まず名前が挙がるのがこの2月〜5月ではないでしょうか。実際、これは誇張でも何でもなく、かなり事実に近いです。ただし、ここで一度だけ冷静になっておきたいのは、
快適 = すべての人にとって最適 とは必ずしも限らないという点です。2~4月は確かに快適ではありますが、常夏のビーチリゾートをイメージしていると少し期待外れになってしまいます。
2月|晴天率が高く、いちばん“失敗しにくい月”
これはもう、文句をつけるのが難しいレベルで安定しています。体感的には、日本の春先に近くて、朝晩は少し涼しく、昼間も日陰に入れば快適。
降水量は年間で最少クラス、湿度もまだ控えめ。最高気温は25℃前後で海も街歩きも両立できる。とりあえず外に出れば、だいたい気持ちいい という月です。子連れ、初海外、東南アジア初心者。ここれらの場合2月はほぼ正解だと思っていいです。
この時期、海に入る事はできますが少し寒く感じる事もあるかもしれません。マリンアクティビティメインであればもう少し温かい時期を選ぶことをお勧めします。
3月〜4月|暑すぎず寒くもなく、観光のバランスが一番いい
3月から4月にかけては、2月の安定感をそのまま少しだけ夏寄りにした感じです。
日差しは強くなるが、まだ耐えられますし、雨は少なく、予定も立てやすいです。ビーチ、街歩き、郊外観光全部が問題ありません。今ダナンに来てよかったなと思える期間ではないでしょうか。
ただ一方で、観光客は少しずつ増えてきて、人気ホテルやビーチ沿いのレストランは、以前より賑やかになってきたな…という感覚もあります。そしてここから少しずつ変わってくるのが価格感です。
5月前半と後半で、空気がガラッと変わる
5月に入ると、空の色や日差しが明らかに変わってきます。前半はまだ我慢できますが、後半になると「あ、来たな」という暑さ。一気に「暑季の入口」感が出てきます。
気温は30℃を超えはじめ、湿度も上がり、昼間の外歩きがちょっと億劫になります。「ベストシーズン」という言葉だけを信じて5月後半に詰め込み観光をすると、思ってたよりキツいかもしれません。
逆に言えば、ホテルのプールや海に入る予定が多い人には悪くない時期でもあります。
気になる旅費とホテル代|2〜5月は安くはない
結論から言うと、2月〜5月はいちばん快適だけど、いちばん安い時期ではありません。
雨季と比べるとホテル代は確実に高いですし、高級リゾートの割引も少なめです。日本発着の航空券はGWや春休み期間を除けばそこまで高くはありませんが、やはり底値とまでは言い難い時期です。
正直、GW/春休みを外せば旅費はそこまで高い時期ではありません。ただし“コスパ最優先”で見ると、雨季に軍配が上がるのは事実です。
【6月〜8月】サマーシーズンのダナン、暑さとどう付き合うか
ダナンの6月〜8月というと「乾季だし、天気も安定していて一番いい時期なのでは?」と思われがちです。正直、私も昔はそう思っていました。ですが、実際に現地に立ってみると、確かに雨は少なく、空は毎日きれいに晴れますが、その代償として体力をゴリゴリ削ってくる暑さが待っています。
乾季=過ごしやすい時期ではない
まず前提として知っておきたいのが、海が近いからなのかダナンの夏は気温と湿度がセットで襲ってくるという点です。日中の気温は35℃以上になることが多く、そこに高い湿度が重なり体感気温は40度を超えるとも言われています。
具体的には屋外に出た瞬間「あ、これ…サウナだな」と感じるレベル。2025年には日本でも40℃を超える気温が各地で観測され話題になりましたが、あれに近い感覚です。じめじめした暑さというのも日本と似ていますが、ただ少し違うのは逃げ場が少ないこと。
日陰に入っても、風が涼しく感じない事も多く、汗が乾かないまま体温だけが上がっていく感じがします。「晴れてる=観光しやすい」と単純に考えてしまうとここで絶望します。
ダナン夏の観光は“朝夕型”が基本で、日中に五行山や市内散策を入れると終わります。その上、子供連れとなると…想像もしたくありません。朝のダナンは意外と風もあり、ビーチ沿いを歩いていても気持ちいい時間帯でしたし、夕方は日差しが和らぎ、街の空気も少しだけ涼しくなります。
熱中症・脱水は本気で気をつけたい
この時期一番気を使うのが水分補給です。これは昨今日本でも夏になると頻繁に言われる事ですが、喉が渇く前に飲む!というより、常に水分を手に持っておいて下さい。
子どもはもちろんですが、大人も本当に注意が必要です。帽子、サングラス、そして冷房の効いた場所に逃げる!もし海外で熱中症になり倒れるような事があれば一大事です。
それでも「無難」なのは、やっぱりこの時期
ここまで読むと「じゃあ6〜8月はやめた方がいいの?」と思われるかもしれませんが、個人的には一番無難な季節だとも感じました。
理由はシンプルで、天候が安定しており、フライトやホテルの選択肢が多くあります。海が穏やかでビーチも使いやすく、ビーチリゾートに来たぞ!感が思いっきり味わえます。子供も夏休みに入りますし、そもそも日本にいても近年は猛暑の影響で暑いから同じじゃないでしょうか。
暑さ対策さえ割り切ってしまえば、「雨で何もできない」というストレスはほぼありません。体力は確実に削られますが、その分、青空と海の色はかなり記憶に残ります。
ただし、日本からのツアーやフライト、ホテル代はこの時期が一年を通じて一番高くなります。
【9月〜11月】雨季は「覚悟」が必要な時期

ダナンの9月〜11月は「雨が多いです」という一言では片付けられない時期です。私は最初、東南アジアの雨季って「スコールが降ってしばらくしたら止む」という認識でした。ですが、中部ベトナムの雨季は、ちょっと性質が違うように感じます。
10月の降水量は“雨が降る”というレベルではない
ちょっと調べたんですが、ダナン周辺の降水量は10月にピークを迎えます。月間降水量は500mm〜700mm前後、2025年には1,199mmを記録しており、これは日本の梅雨や台風シーズンと比べても、なかなかの数字です。
2025年の東京都の年間降水量が約1100mmです。東京の約一年分の雨が1か月で降ると考えると凄いですよね。
一度降り始めると止まない日が続くことがあり、朝から小雨~昼に本降り。夕方になっても止まず、夜も雨音がずっと聞こえ、翌日もまた似たような天気…という感じです。
湿度は常に85%〜90%を超え、現地在住者に話を聞くと除湿機なしでは生活できず、洗濯物が乾かないことがストレスになっているという声もありました。
台風シーズンと重なる時期
9月〜11月は、台風が中部ベトナム沿岸に接近・上陸しやすい時期でもあります。全部が直撃するわけではありませんが、ベトナム中部は台風の主要な経路になっており、郊外ツアーの中止、航空便の欠航などが普通に起きます。
実際、私が滞在していた時も「今日はバーナーヒルズ無理ですね」「ホイアン方面は道が厳しいかも」という話を、ホテルのフロントで何度か聞きました。
ツアーの中止や観光施設の閉鎖程度であればまだそこまで問題はありませんが、次の章で書くような”都市機能への影響”が発生するとより事態は深刻です。
ここで大事なのは、「多少の予定変更」では済まない可能性があるということ。丸一日外に出られない日が続くことも珍しくありません。
雨季は”都市機能に影響が出る”レベルになる
この時期の雨は、観光の快適さだけでなくもっと深刻な影響が出ます。特に注意したいのが、排水が追いつかず道路が冠水するケース!
市内中心部でも、交差点の一部が水たまりになることは珍しくありません。タクシー(Grab)が捕まらずホテルから出られなかったり、運よくタクシーが捕まっても遠回りを余儀なくされたり…。
私はここまでは体験したことがありませんが、運が悪いと道路が腰〜胸の高さまで水没、店舗は営業停止、観光どころじゃないという状況が、雨季には起こりえます。
しかも、その水は下水や泥が混じったもの。ボートで移動する観光客もいますが、衛生面・安全面を考えると、お勧めできるとか出来ないとかそういうレベルの話ではなくなってきます。
最近は日本でもゲリラ豪雨による冠水が問題化していますが、それより規模が大きく、歩道と車道の境目が分からなくなって、靴が一瞬で浸水…なんてこともありました。この辺りは、現地に行って初めて「なるほど、こういう事か」と実感しました。
ホイアンや低地エリアは特に注意が必要
ダナン市内よりも、ホイアンや川沿いの低地エリアは、雨季の影響を強く受けます。ホイアン旧市街は標高が低く、大雨が続くと冠水しやすいことで知られています。幻想的なランタンの街並みを想像して行くと、実際は「長靴必須の水没エリア」だった、というケースもあるそうです。
この冠水については別記事で詳しく書く予定ですが、少なくとも9月〜11月に組み込む場合は、日程に余裕を持たせ、最悪の場合はフライトの欠航により帰国できなくなるケースも想定した方が良いかもしれません。
では、9月〜11月のダナンは完全に避けるべきか?と言われると、必ずしもそうとも言い切れません。一般的には避けるべきですが、この時期、航空券やホテル代は一番安くなります。そして観光客も少なめ。
【12月〜1月】観光は快適、ただし”海は無理”と考える
年末年始のダナンってどうなのでしょう。寒いのか、泳げるのか、そもそもアリなのか…このあたり、かなり気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、街歩きや観光はかなり快適です。ただし、海だけは「思ってたのと違う」可能性が高い時期でもあります。
ダナンの12月〜1月の気温感
まず気温ですが、日中はだいたい20℃台前半〜半ば。日本の真冬と比べるとかなり過ごしやすく、直射日光が出ると半袖でも歩ける時間帯もあります。
とはいえ、朝晩や風が吹くと少しひんやりして、「Tシャツ1枚だとちょっと寒いかも…」と感じる瞬間もあります。
海は正直きつい…12月〜1月のダナンビーチ事情
一方で、海はというと…これははっきり言って期待しない方がいいです。
12月〜1月のダナンの海は「寒さ」だけが理由で入れないわけではありません。この時期のダナンビーチは、水温が下がる事に加え、日本の冬みたいな冷たい風(現地ではモンスーンと呼ばれています)が海から吹き、それよって波が立ちやすくなります。その結果、遊泳禁止や制限になる事も…。
まず水温ですが、体感的には「冷たい」というより「長く入っていられない」温度感。入れなくはないけど、子どもと遊ぶとか、のんびり浮かぶとかそういう感じではありません。
さらにこの時期は北東モンスーンの影響で波が立ちやすく、ミーケビーチでも遊泳禁止を示す赤旗が立てられる日が増え、泳げる日そのものが少なくなってしまいます。
実際、ビーチ沿いを歩いていても、水着で泳いでいる人は…いないとは言いませんがかなり少なめ。サーフィンや波打ち際を眺める人が中心。
南国リゾートで子どもと海遊び!を想像していると、ちょっと肩透かしを食らうかもしれません。なので12月〜1月のダナンは泳げるかどうかより、最初から海は写真と散歩だけと割り切った方が満足度は高くなります。
12月〜1月のダナンは“街を楽しむ旅”
その代わり、この時期のダナンは街歩きが本当に快適です。暑さでバテることもなく、ハン市場やコン市場をゆっくり見て回る事ができ、カフェのテラスに長居しても汗だくになりません。
家族旅行、特に小さな子どもがいる場合は、この時期は最初から海はおまけくらいに考えておくと気持ちが楽です。
その分、市内観光やグルメ、ホテルのプール(温水があれば尚良し)などをメインとしてスケジュールを組み立てると満足度はかなり高くなります。
ダナンの気候とベストシーズンはいつ?まとめ
9月〜11月の雨季はクセがあり一般的に観光に適した時期とは言えませんが、その他の季節は一長一短、それぞれに特徴があり、皆さんのスタイルに合った季節を選ぶことで満足度の高い旅行になるのではないでしょうか。
ダナンのエリアごとの特徴などもまとめていますので、併せて参考にして下さい
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この記事を書いたのは
人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。
















