0-5歳|年齢別、子連れ旅行のスケジュール組み立て方と注意点
子連れ旅行、行き先や持ち物も大事ですが、実は「スケジュールの組み方」が旅の満足度を大きく左右します。特に年齢によって、必要な休憩時間・遊びの内容・移動距離などが大きく変わるため、同じ「子ども」といっても対応はかなり違ってきます。
今回は、子どもの年齢を【0〜1歳】【2〜4歳】【5歳以上】の3つに分けて、それぞれに合った旅行スケジュールの立て方と注意点をまとめました。「うちの子にとって無理のない旅になるか」が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
0〜1歳:生活リズム最優先、滞在型を推奨
0〜1歳の赤ちゃんは、まだ生活リズムが安定していない場合も多く、1日の中で「授乳(ミルク)」「お昼寝」「オムツ替え」「離乳食」などの時間が細かく入ってきます。そのため、外出先でスケジュール通りに動こうとすると無理が出やすいのがこの時期の特徴です。
旅行中に無理をしすぎて赤ちゃんがぐずると、親も疲れてしまいます。移動を少なくして、滞在中の時間をゆっくり過ごすというのが、旅行を楽しくするコツです。
- 移動は最小限・近場が安心
片道1時間〜1時間半以内を目安にすると、授乳やオムツ替えを無理なく調整できます。赤ちゃんの睡眠や授乳のタイミングに合わせて、出発時間を調整するのも効果的です。 - チェックイン時間を早めに設定する
赤ちゃんの昼寝タイムや、離乳食タイミングを考慮すると、「15時チェックイン」では遅すぎることも。昼過ぎに部屋に入れる宿(アーリーチェックイン可)を選ぶと、余裕を持ってスケジュールを組めます。 - 赤ちゃん用の備品がある宿かどうかを事前確認
ベビーベッド、オムツ用ゴミ箱、電子レンジ、離乳食の用意があるかどうかは、宿によってまちまち。宿泊予約の際に「赤ちゃん連れ歓迎」の条件で絞り込むと、探しやすくなります。 - 滞在先での過ごし方がメイン、観光はおまけ
「観光地を巡る旅行」ではなく、「安心して過ごせる場所でのリラックス旅」を意識すると、赤ちゃんも親もストレスが減ります。館内にキッズスペースがある宿や、近くにハイハイなどができる芝生の広場などがあれば尚良いと思います。 - 気温・湿度の影響を受けやすいため季節にも注意
暑すぎる、寒すぎる時期は移動も観光も負担が増えるので、気候が安定している春・初夏・秋口あたりが狙い目です。
[0-1歳]1日のスケジュール例
0-1歳の赤ちゃんと旅行する際のスケジュール例です。十分に余裕を持ったスケジュールを組むのはもちろん、赤ちゃんによっても日々の生活ルーティンが大きく異なる為、できるだけいつもの生活リズムを崩さないよう、その間に観光を入れるイメージにしましょう。
午前(9:00〜11:00頃)
短時間の外出や観光におすすめ。午前中は機嫌が良い赤ちゃんも多いため、ホテル近くの散歩や温泉街の散策、公園などの軽い外出が適しています。滞在先の周辺をベビーカーでまわるだけでも十分楽しめることも。
お昼ごはん(11:00〜12:30頃)
授乳や離乳食タイム+お昼寝の準備へ。赤ちゃんの昼食は持参の離乳食か、宿やレストランのサービスを利用する形になります。連泊で日中もホテルの部屋を使える場合は、部屋でゆっくり離乳食+お昼寝に移行しても良いと思います。
午後(13:00〜15:00頃)
しっかりお昼寝タイム。移動や外出の予定はあまり入れず、室内で静かに過ごすのがベスト。
この時間帯を無理に動こうとすると、夕方に機嫌が崩れてしまうケースが多いため、基本はお昼寝を優先します。
夕方〜夜(16:00以降)
早めのお風呂と夕食、寝かしつけを意識。宿の浴場が混み始める前にお風呂に入るか、部屋風呂で済ませるとラクです。夕食は「部屋食」の宿だとさらに快適。就寝時間も通常通りか、少し早めに設定しておくと翌日に疲れを残しません。
2〜4歳:遊び重視、午後に疲れが出る
2〜4歳は体力も行動範囲も一気に広がる時期。好奇心いっぱいで、旅行先でもどんどん動き回りたがりますが、一方で感情のコントロールがまだ未熟なため、急に疲れて機嫌が崩れることも多いです。
この年齢の旅行では、「とにかく楽しませる」ことを優先しつつ、疲れや眠気のピークが午後に来ることを想定して、午前にメインイベントを集中させるのがコツです。
また、「次はこれ、次はあれ」と予定を詰めすぎると、移動のたびに機嫌を損ねたり、遊び足りなくてぐずったりすることも。1日1イベント+自由時間くらいのゆるい構成が、親子ともに満足度が高くなります。
- 予定を詰め込みすぎない
この年齢の子どもは「今やっていることを中断される」のがとても苦手です。あれもこれも…と欲張らず、1つの場所でゆっくり楽しむ時間を取ることが大切です。 - 「イヤイヤ」や気分の浮き沈みに備える
急に機嫌が悪くなる、歩くのを嫌がる、思ってもみない物に執着する…など、親の予想を裏切る行動も日常茶飯事です。予備プランや休憩場所の候補をあらかじめ頭に入れておくと対応しやすくなります。 - 移動中は「静かにできるアイテム」が必須
移動時間に飽きて騒ぎ出さないように、お気に入りのぬいぐるみ、絵本、シールブック、スナックなどを用意しておくと安心。音が出ない物を選ぶと、公共交通機関でも気を使わずに済みます。 - お昼寝しなくても「静かにできる時間」を作る
体は疲れているけど寝たくない…という子も多い時期。そんな時は、暗めの室内や日陰のベンチで、動画を見たりおやつを食べるだけでも十分な休息になります。
[2~4歳] 1日のスケジュール例
午前中(〜11:30頃)
目的地を決めてたっぷり遊ぶ時間に充てるのがベスト。
動物園・水族館・テーマパーク・室内遊具施設など、子どもが自分のペースで体を動かしたり、好きな物に集中できる場所が向いています。早めの到着を心がけると、混雑や待ち時間のストレスも減らせます!
お昼ごはん(11:30〜12:30頃)
子どもが疲れる前に早めにランチへ。事前に店の候補を調べておくと、空腹でぐずるリスクも減らせます。キッズメニューや座敷席の有無もチェックしておくと便利です。
午後(13:00〜15:00頃)
お昼寝や静かに過ごせる時間を確保したい時間帯。早めのチェックインができる宿であれば、部屋に荷物を置いたりゆっくりお昼寝ができるのでお勧め。お昼寝が嫌な子でも「ベビーカーで静かに散歩する」「室内施設で涼みながらゆったり遊ぶ」など、刺激を抑えた過ごし方をしてみてはいかがでしょう。
夕方〜夜(16:00以降)
できれば移動せずホテルにチェックインしてのんびりモードへ。
お風呂や夕食も早めに済ませ、就寝までの流れをスムーズに。遊び疲れた日は、普段より早く眠くなることもあるので、夜の予定は極力入れないのがおすすめ。
5歳以上:観光+体験型のバランスが鍵
5歳を過ぎると体力や集中力が一段とついてくるため、観光地巡りや体験型のアクティビティにも積極的に参加できるようになります。親子で観光を楽しんだり、感想を話し合ったりと、「旅行を一緒に楽しむ感覚」が生まれてくる時期でもあります。
とはいえ、まだ長時間の歩きや待ち時間は苦手。急に疲れて不機嫌になったり「つまらない」と言い出すことも少なくありません。ポイントは「自由度と選択肢を持たせること」と「メリハリのある1日の流れを作ること」
詰め込みすぎず、でも退屈させない、バランスの良いスケジューリングがカギになります。
- 飽きないよう「ミッション形式」で楽しませる
単なる「観光」だと飽きてしまうことも。動物園では「何種類見つけられるかな」、寺社仏閣では「●●マークを探そう」など、遊び感覚を取り入れると集中力が続きます。 - 子供に「選択肢」を与えると、自主性が出る
すべて親が決めたスケジュールでは反発されることも。
「今日はどこから行こうか」「お昼はどっちがいい?」など、小さな選択肢を用意すると、旅行を“自分ごと”として楽しんでくれるようになります。 - 休憩タイムは甘く見ないこと
体力があるとはいえ、まだまだ小学生前後の子供は、歩き疲れや暑さ・寒さなどに影響されやすいです。カフェやベンチ、公園の木陰など、少しのんびりできる場所をあらかじめチェックしておくと安心です。 - 親の行きたい場所は「後半」に
先に子供を満足させておくと、その後の親の観光もスムーズに。例えば午前中は動物園、午後はカフェやアートスポットなどと分けると、「子供が退屈して不機嫌になる」パターンを防げます。 - お土産タイムも“体験”として組み込む
自分でお土産を選ばせる時間を設けると、子供にとっても旅の楽しみになります。「おじいちゃんへのお土産どれがいいかな?」と一緒に考える時間も貴重な経験になります。
[5歳~]1日のスケジュール例
午前中(〜11:30頃)
観光地を訪れるのに適した時間帯。朝は体力も気力も充実しており、混雑も回避できるので、寺社仏閣、城跡、景勝地、テーマパークなどの観光を楽しむチャンスです。目的地は1〜2か所程度に絞り、移動時間が長くなりすぎないよう注意しましょう。
お昼ごはん(12:00〜13:00頃)
小さい子がいると、どうしてもファミレスやチェーンに頼ってしまいがちですが、現地ならではのグルメを体験するのもおすすめ。屋台やご当地メニュー、食べ歩きなど、体験的要素を含む食事にすると記憶に残りやすくなります。
ただし、混雑する場所では空腹で機嫌が悪くなってしまったりと、逆効果になる事もあるので、事前に店を決めておくか、ピークを避けて早めに行動するのがコツです。
午後(13:30〜16:00頃)
午前中よりはゆったりできる観光をメインに。陶芸・ガラス細工・キャンドル作り・スタンプラリー・自然散策など、「自分の手で何かを作る・発見する」内容は飽きにくく、集中力も続きやすいです。
体験内容は30分〜1時間程度が目安。じゃらんなどで事前に体験を予約するのもおすすめ。あまりに時間が長いと集中力が切れやすいので、事前に所要時間の確認を。
夕方〜夜(17:00以降)
早めに宿泊先へチェックインして、ゆっくり過ごすのが理想。夜のライトアップや花火イベントなどに興味を持ち始める年齢でもあるので、そうしたイベントをスケジュールに組み込んでもOK。
ただし、翌日に疲れを残さないよう、寝る時間の調整は必要です。
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この記事を書いたのは

子供を育てながら、家族のペースで無理なく旅を楽しむ方法を日々模索中のワーキングマザー。慎重だけど好奇心旺盛な性格で、予定を立てる時間も旅の楽しみのひとつ。静かな景色とあたたかいごはんがある場所が好きです。