ダナンからフエへの行き方比較と、鉄道の注意点|日帰りor宿泊+子連れの体験談

世界遺産である古都フエまでダナンから観光列車で行ってきました。海岸線を走る車窓からの絶景は期待以上でしたが、1時間近い遅延で予定が狂ったり、帰りのチャーター車で息子が車酔いしたり、想定外の事も色々ありました。

この記事では、ダナンからフエへの移動手段の比較と実態(列車の遅延や車酔い対策)を中心に、「日帰りで十分なのか、1泊すべきか」という一番悩むポイントについて焦点を当て解説すると共に、王宮観光のヒントや暑さ対策についても簡単に触れたいと思います。

ダナンからフエへの移動手段と、電車の遅延

フエはダナンから約100キロ離れた場所にあります。移動手段はいくつかありますが、私たちは往路に観光列車、復路にチャーター車を使いました。まずはダナンからフエへの主な移動手段をまとめてご紹介します。

移動手段料金(片道)所要時間メリットデメリット
鉄道150,000〜300,000 VND
(約900〜1,800円/人)
観光列車:約3.5時間~4時間
普通列車:約2.5時間
・絶景の車窓
・ランコー駅停車
・車内エンタメ
・遅延のリスク
・時刻固定
プライベートチャーター1,350,000 VND
(約8,000円/台)
約2時間・自由度高い
・荷物楽
・時間調整可
・車酔いリスク
・景色は普通
Grab/XanhSM1,200,000〜1,500,000 VND
(約7,200〜9,000円)
約2時間・手軽
・安め
・サージ変動
・交渉必要
バスツアー40〜50 USD
(約6,000〜7,500円/人)
往復+観光
約10時間
・安い
・ガイド付
・入場料込み
・時間固定
・集団行動
・駆け足

帰りのチャーター車で息子が車酔い

帰りはKlookで予約したプライベートチャーター車を使いました。フエ市内からダナン市内まで、約1,350,000VND(約9,400円)。4人で割れば1人約2,300円なので、まあ妥当じゃないでしょうか。

ただ、トンネルルートとはいえ、カーブや加減速はあります。疲れもあっていか、途中で息子が「気持ち悪い…」と言い出してしまいました…。

すぐにドライバーさんに「Stop! Toilet!」と伝えると、嫌な顔一つせず道沿いのドライブインのような場所に寄っていただけ、15分ほど外の空気を吸って休憩し回復する事ができました。

乗り物に弱い方はエチケット袋を持っていた方が良いかもしれません。チャーター車だったからこそ、自由に休憩を挟めたのが救いですが、これがバスツアーだったらと思うと恐ろしいです。

もし車酔いしやすいタイプなら、事前に酔い止めの服用&ドライバーさんに「酔いやすいのでゆっくり走ってほしい」と伝えてみては。

観光列車は景色が最高だが、揺れと遅延は覚悟

ダナンからフエへの移動、せっかくなら景色も楽しみたいと思い、往路は2024年に運行を開始した観光列車を使いました。

「世界で最も美しい海岸線」とも称されるハイヴァン峠の絶景を車窓から眺める旅

響きは最高じゃないですか?子供たちも「電車乗る!」と朝からテンション高めでした。しかし定刻を過ぎても列車が来る気配がありません。「海外だし、遅れはあるあるだよな」なんて余裕をかましていたのですが、結局列車が到着したのは予定より40分も過ぎてから。

ダナン駅には20,000VND(約120円程度)で利用できるVIPルームが改札を抜けた後にあり、空調と快適な椅子とミネラルウォーターが提供されます。電車が遅れて到着する事も珍しくないので、絶対にこのVIPルームは利用をおすすめします。

※フエ駅にはありません。

列車の車内は綺麗に清掃されてて、いわゆる東南アジアの電車のようなヤバイ感じはありません。座席も柔らかくて快適ですが、電車の外観は日本人がイメージする観光列車というより「いわゆる東南アジアの電車」っぽいかもしれません。

走り出してしまえば、窓の外に広がるランコー湾の青い海と空のコントラストはとても美しく、遅延のイライラも吹き飛びました。

  • 出発: ダナン駅 7:50
  • 到着: フエ駅 11:05(予定)
  • 所要時間: 約3時間15分

車窓からの絶景が一番の魅力で、ダナンからフエに向かう場合は進行方向右側の座席を取る事です。左側だと山側になってしまうので海の景色が楽しめません。公式HPからの予約時に座席指定できるので右側を選んでください。

途中、ランコー駅という小さな駅で10分間停車します。観光列車ならではの特典で、ここで乗客はホームに降りてランコー湾をバックに記念撮影する事ができます。

チケットは公式サイトおよびKLOOKなどのオプショナルツアー販売サイトから購入する事ができます。公式から予約すると座席指定なども同時に行う事ができますが、なぜか公式HPからだと満員となり取れない事が多々ある気がします。

そして、観光列車の場合はダナン⇔フエ間がおおよそ3時間半~4時間かかりますが、普通列車の場合は2時間半程度で到着します。

[KLOOK]列車チケット(ダナン⇔フエ)

車内でのエンターテインメントと遅延

フエ伝統音楽の生演奏があったり、名物のお菓子の販売があったり、観光列車というだけありただの移動手段ではなくエンターテイメント性が確保されており、子供連れでも飽きずに楽しめます。ただ、問題だったのが遅延。定刻11:05着の予定が、実際に着いたのは12時過ぎ…結果的に1時間近く遅れた事になります。

ネットで「ほぼ定刻通り」という情報もあったのですが、口コミなどを見ると実際は結構遅れるみたいです。私たちの場合、途中の駅で貨物列車なのか?通過待ちとかで停車していました。

この遅延のせいで結果的に一番暑い時間帯に観光する事になってしまいました…。

電車でのお手洗い

車内にトイレはあります。ネットでの事前情報ではあまり綺麗ではないと見ていましたが、正直そこまで汚いとは思いません。観光列車だからなのかは分かりませんが、日本の公園とかにある公衆トイレでもあり得るレベルです。

王宮観光はカートが必須、暑さを避けた朝観光も

フエ駅に到着し、XanhSMで王宮へ。いざ到着してみると、そのスケールの大きさに圧倒されます。そして同時に、空から降り注ぐ容赦ない日差しにも圧倒されます。ダナンも暑いですが、フエは盆地だからなのか、熱気が逃げずにまとわりつくような重い暑さがあります。

王宮の広さは想像以上

フエ観光のメインは何と言っても王宮です。グエン朝の皇帝が住んでた広大な宮殿群で、世界遺産に登録されています。入場料は1人200,000VND(約1,200円)。子供は半額です。

入ってまず驚いたのが、とにかく広い。周囲約2.5キロ、総面積も東京ドーム何個分みたいなレベルで、全部歩いて回るのは相当な体力が必要。太和殿は玉座がある正殿で、赤と金を基調とした荘厳な雰囲気。建中殿は西洋と東洋が融合した極彩色の装飾が施されてて、古都のイメージ違いビックリしました。インスタ映えする場所として若い人に人気らしいです。

そして問題は、日陰がほとんどない事です。石畳の照り返しもキツく、電車遅延の影響もあって午後の一番暑い時間帯(13:00〜15:00)に訪れたため本当に暑かった。上の写真でも日傘・帽子の人が多数見て取れるかと思いますが、これらはぜひ持参して頂きたいアイテムです。

王宮での電動カートは必須

王宮内は電動カートに乗車して周る事もできます。というより使う事をお勧めします。料金は1台当たり約1,200円~が目安となり、時間によって価格が変わってきます。

私たちは家族4人で1台借りましたが、カートに乗ってる間は風が気持ちいいし、移動時間が短縮できるし、子供たちも「楽しい!」と喜んでました。

ガイド音声付きのカートもあるらしいですが、私たちが乗ったのは音声なしのタイプ。でも運転手さんが簡単な英語で説明してくれたので、問題なかったです。特に午後の暑い時間帯は、カートなしでは観光が苦行になる恐れがあります。

カイディン帝廟の階段がきつい

カイディン帝廟は第12代皇帝カイディンの陵墓で、山の斜面に建ってます。入場料は1人150,000VND(約900円)入口から本殿まで、127段の結構急な階段を登らないといけません。

小さなお子さん連れの場合、暑い中抱っこしながら登るのは非常にしんどいので、せめて少しでも涼しい朝や夕方の時間帯を狙って訪れる方が良いかもしれません。

フエの暑さと日本人のオアシス、イオンモール

フエ、ダナンより暑く感じました。実際の気温はそこまで変わらないらしいんですが、体感温度が全然違うように思えます。フエが内陸の盆地にあるからなのか、海風がないぶん熱気がこもっているような気もしました。しかも王宮や帝廟などは日陰が少ない場所が多く、直射日光をモロに浴びる事になります。

その為、フエで宿泊する場合は早朝(7:00〜9:00)の涼しい時間帯を狙って観光するのがおすすめです。そして水は十分な量を持って行く事を忘れずに!現地でも買えますが、観光地価格で高くつきます。

イオンモールが避難所になる

実は、2024年に「AEON MALL Hue」がオープンしました。そうです、あのイオンモールです。

2~3泊の旅行であればともかく、少し長めに滞在していると、イオンモールに入った瞬間日本へ帰ってきたかのような感覚になり、かなり気持ちのリフレッシュになる事は間違いありません。

日系のお店も充実していますし、もちろんイオンでは日本の商品が、少し高めではありますが普通に売られています。清潔な子供向けの遊び場や日本品質のお手洗いなどもあります。

イオンモールについては、別記事で詳しく紹介してるので、ぜひ参考にしてみてください。フエ観光の強い味方になります。

ダナンからフエ観光は日帰り?1泊?

色々書いてきましたが、結論としては、時間に余裕があるならフエで1泊以上する事を強くおすすめします。

フエで宿泊するメリット
  • 早朝の涼しい時間帯に観光できる
  • 夜のフエ料理を楽しめる
  • 観光列車の旅情を存分に味わえる
  • ゆっくりしたペースで回れる

確かに、ダナンからであれば日帰りでもフエ観光は可能です。朝一にダナンを出れば、どの交通手段を使ってもお昼前にはフエに着く事ができますし、お昼ごはんの時間なども考慮すると、王宮と帝廟1つを回って、夕方の列車または車で帰り、夜に帰着というスケジュールになります。

ただ、移動だけで往復約5~6時間かかるので、現地滞在時間は5時間くらいしか確保できず、食事の時間を考えると観光に充てられる時間は更に減ってしまいます

しかもその時間帯が一番暑い昼〜午後になので、体力的にもキツく、私たちも、もし日帰りで訪れていたとしたら暑さと移動疲れでヘトヘトになっていたと思います。

小さい子供連れの場合、日帰りは相当ハードです。移動で疲れるし、暑さで体力消耗するし、子供がグズり出したら観光どころじゃなくなります。

1泊すれば無理のないペースで観光できますし、プール付きホテルに泊まれば、暑い時間帯はプールで遊ばせて、涼しくなってから観光という心の余裕も生まれます。

観光列車は片道か往復か

観光列車、景色は本当に素晴らしいんですが、遅延リスクと所要時間(片道3時間以上)を考えると、往復だと移動だけで6時間以上になっちゃいます。

私たちみたいに、”往路は列車で景色を楽しんで復路は車で効率よく帰る”というのがバランス良いかなと思いますが、乗り物酔いや、小さい子供連れなど長時間の車移動を避けたい場合は電車でゆっくりというのも決して悪い選択ではありません。

観光列車の場合、ずっと座席に座っている必要もなく、パフォーマンスや演奏を見たり、売店に行ったりと移動そのものがエンターテインメントになります。

観光列車ではない普通の列車を利用したとしても、二段ベッドが2つ付く寝台席を4人で予約してしまえばプライベート空間のように使う事も出来ます。(※ただし結構揺れます)

ダナンから行くフエ観光のまとめ

フエは世界遺産の重みを感じられますし、ダナンやホイアンとも違った古都の雰囲気が味わえます。準備をしっかりして、時間に余裕を持って行けば、素晴らしい体験になると思います。

ダナンの他の記事でも色々情報書いてるので、良かったら参考にしてみてください。フエのイオンモール詳細記事とか、きっと役立つと思います!

▼宿泊クーポンを獲得して空きがあるうちに予約

▼旅行予約サイトのクーポンまとめ記事

この記事を書いたのは
夏目 洋平

ベトナムに関する記事を書いている30代の父親ライターです。 ありがたいことに賞をいただいたりもしていますが、実際の家族旅はそんなスマートなものではありません。毎回何かしらやらかしては呆れられ、威厳なんてあったもんじゃないです。このブログでは、ガイドブックには載らないような「失敗談」や「無駄な足掻き」をベースに、ベトナムのリアルな情報をお届けします。実用ベトナム語技能検定/観光プランナー