SPGアメックスが大幅改悪、マリオットと統合でSPGアメックス終了?

マリオットがSPGを買収して以降、2社での優待を受ける事が出来ていたSPGアメックスですが、2018年8月1日のSPG・マリオット会員システム統合により特典の一部が改悪されてしまいました。

この改悪によりSPGアメックスは終了、過去のものになってしまったのか。今からSPGアメックスに入会するメリットはあるのかなどを検証したいと思います。

SPGアメックス統合で改悪された特典のまとめ

2018年8月1日の会員システム統合により、ざっくり言うと以下の点が改悪ポイントとして挙げられます。

改悪により失われた特典
  • マリオット宿泊時、ラウンジ無料アクセスの廃止
  • マリオット宿泊時、無料朝食の廃止
  • レイトチェックアウト2時間短縮で14時まで

この3点が目立った改悪点となり、下で詳しく説明して行きたいと思います。

2019年まで判断保留
  • オフピーク・ピークの導入により無料宿泊に必要なポイントが増える恐れ

以前まではホテルのグレードによって1~7の7段階に分けられており、数字が増える程に無料宿泊に必要なポイント数も増えていました。

カテゴリー現在オフピーク
(2019年から導入)
ピーク
(2019年から導入)
17,5005,00010,000
212,50010,00015,000
317,50015,00020,000
425,00020,00030,000
535,00030,00040,000
650,00040,00060,000
760,00050,00070,000
8(2019年から)85,00070,000100,000

しかし2019年からはそれが8段階に増え、今までは一律であった無料宿泊に必要なポイント数が「オフピーク」と「ピーク」の2段階に分けられピーク時は必要ポイント数が増えてしまいます。

いつがピーク・オフピークになるのかと言う具体的なスケジュールが発表されていない為何とも言えません。

ラウンジアクセス・無料朝食の廃止

2015年にマリオットがSPGを買収した後、SPGアメックス保有者はマリオットのアカウントをリンクする事によって、SPG・マリオットの両方でゴールドのステータスを得る事ができるようになりました。

この事でマリオット系のホテルに宿泊した際、ラウンジへの無料アクセス無料朝食という超好待遇をSPGアメックス保有者は受ける事ができました。

しかし今回の統合によって、引き続きゴールド資格が得られる事に変わりはありませんが、ゴールド会員への優待内容が変更され、ラウンジアクセスと無料朝食は利用できなくなりました

これが最大の改悪ポイントだと思いますが、元々マリオットのゴールド資格というのは50泊以上が必要なSPGで言うと一つ上の「プラチナ」に相当するレベルの物。

2015年から2018年8月までは名称を同じゴールドで統一する為に矛盾を伴ってのボーナス期間であり、いわゆる無敵マリオ状態。

今回の統合でこの矛盾が解消され通常通りに戻っただけなので、厳密には改悪とは言えないのですが・・・まあ利用者側から客観的に見れば改悪ですよね。

このラウンジアクセスと無料朝食が失われた事により、マリオット系のホテルで安い部屋を取って、レイトチェックアウトとの合わせ技で長時間滞在してラウンジで遊び尽くすという裏技的な使い方が出来なくなってしまいました。

レイトチェックアウト時間が2時短縮で14時に

従来は最大で16時までのレイトチェックアウトが可能でしたが、2時間短縮され最大でも14時までになってしまいました。

一見すると大した事無いようですが、正規料金を払ってラウンジが利用できるプランを予約したとしても、14時以降に開催される「アフタヌーンティータイム」をラウンジで楽しむ事ができなくなりました。

しかし、アーリーチェックインについては特に規定は無く部屋の状況次第ではホテル判断で融通を聞かせてくれる事もあるようです。

SPGアメックスは終わったのか

上記の通り、SPGとマリオットの会員統合によってSPGアメックスを保有する事で受けられていた非常に大きな3つの特典が改悪により受けられなくなってしまいました。

ではもうSPGアメックスは“終わったカード”になってしまったのでしょうか。

SPGアメックスの無敵期間はまだ続くが・・・

改悪3点を考慮しても、まだSPGアメックスには部屋のアップグレード特典年1回の無料宿泊、そして何より非常に強力なポイントプログラムという魅力があります。

まず大前提として知っておいて頂きたいのは、SPGアメックスはホテル系の特典を一切考慮しなかったとしても、

・空港ラウンジ
・旅行保険
・アメックスゴールドの各会員優待

など一般的なゴールドカード並みの付帯サービスを有するカードです。普通のゴールドカードを作っただけでは高級ホテルに無料宿泊なんてできませんし、部屋のアップグレードも受けられません。

それを考慮すると十分にアリではないでしょうか。

とは言え、下でも詳しく書きますが今後これ以上の改悪があった場合はSPGアメックスの魅力はかなり少なくなってしまうのも事実です。

SPGアメックスはまだ終わらない

この中でも特にSPGアメックスのメリットとして挙げられるのが、非常に強力で使い勝手の良いポイントプログラム

100円で3ポイントが貯まり、貯まったポイントはANA・JALを含む40以上の多くの航空会社マイルへ3ポイント=1マイルのレートで交換する事ができる他、SPGグループのホテル宿泊にも5,000ポイントから交換可能。

しかも、60,000ポイント移行する毎に15,000ボーナスポイントが貰えるという神がかった制度のおかげで交換倍率実に1.25倍、ユナイテッドに関しては1.375倍というマイラーにも嬉しいクレジットカードです。

つまり100円あたり1.25マイル、ANAの航空券にも交換できるユナイテッド航空については100円で1.375マイル獲得できるという事。これは他のマイル専用カードと比べても非常に高い倍率である事は間違いありません。

SPG系列ホテルでボーナスポイント三昧

通常利用ポイントが貯まりやすいのは上記の通りですが、SPGアメックスと言うだけあってスターウッドグループのホテルへ宿泊した際のボーナスが非常に多く、

チェックイン時に最大500ポイント、宿泊・部屋付け代金の25%のボーナスマイル、ポイント2倍特典などを考慮すると実に100円につき18.5ポイントという高額ポイント還元を受ける事ができます。(マイルにすると100円=約6マイル)

部屋アップグレードなど宿泊面での得点がクローズアップされ、見落としがちですが、これ程までに還元率の高いカードと言うのは非常に珍しい存在です。

SPGアメックス入会は今回が最後のチャンス

一部改悪があったとは言え、まだまだSPGアメックスはカード業界の中でトップに君臨する旅行には最高のクレジットカードである事は間違いありません。

しかし、アメリカンエキスプレスが発行する他のカードの改悪歴などを考慮すると次回のサービス内容改定時には一気にカード自体の魅力が下がってしまう程の改悪があっても全く不思議ではありません。

デルタアメックスが2018年6月に年間のカード利用額150万円以上でなければ「ゴールド会員資格」を付与しないと改悪したのと同様、SPGアメックスでも今後カード利用額により付与されるステータスが変わる改悪があるかもしれません。

最後のチャンスとなってしまう可能性も十分あります。

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この記事を書いたのは
山口

人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。