子育て支援パスポートの割引&優待は果たしてお得なのか
各都道府県が子供のいる家庭を対象に「子育て支援パスポート」というのを発行しているのはご存知でしょうか。これは加盟店舗で提示する事により様々な優待やサービス、割引などを受ける事ができるという物で
今までは特典内容も名称も都道府県ごとにバラバラだったのですが、2017年4月からは全国共通で利用できるようになり、一見するとますます便利に多くの優待を受けられるようになったかのような感覚になります。
各都道府県の「子育て支援パスポート」
まずはお住いの都道府県が発行しているパスポートを確認してみて下さい。色々と突っ込みどころがあるのですが、実際お得なのかという事も含め順番にご紹介していこうと思います。
全国共通利用できるかもしれない
今までは各都道府県ごとにばらばらに行っていたこの子育て支援ですが、2017年4月からは共通のロゴマークが制定され、一応全国共通で利用できるようになったという事になっています。
ただ結構突っ込みどころも多くて、上の表でも分かる通り対象年齢がバラバラです。他府県で利用する場合はあらかじめ何歳までが対象なのかを調べておかないと、例えパスポートを持っていたとしても現地では対象年齢を上回っている為サービスを受けられない!といった事態が発生する可能性もあります。
それとは逆に、他府県では対象年齢の範囲内なのに自県ではパスポートを貰えないという事もあります。
そもそも、「パスポート」と書かれているので公的な感じがしますが、多くの都道府県ではかなり適当な感じに配布されている印象で自治体によってはウェブから1~2回のクリックで入手できたり、東京都に関してはアプリをダウンロードするだけという手軽さで入手できてしまうので、他府県のパスポートを入手するのは非常に容易です。
そして、多くの都道府県では在住している事を利用資格としてHPに記載していますが、中にはそのような事を記載していない(記載漏れや言い回しの問題でどうとでも取れる等…)自治体もあり、居住している都道府県で取得しないといけないと思うのですが、詰めが甘すぎるTheお役所仕事としか言いようがない状態です。
ちなみに大阪府は誰でもOKらしいです
大阪府に関しては公式HPに誰でも登録OKと書かれているので居住地域で取得できない場合はここで登録しても良い?のではないでしょうか。
大阪府内に住んでいないと登録できないんですか?
A.他府県にお住まいの方でも登録いただけます。
全国共通になるのは一部のみ
全国共通と聞くと、どの都道府県で発行されたパスポートであっても、どの都道府県でも利用できる。と思われるかもしれませんがそうではありません。加盟店舗のうち全国共通利用を承諾している店舗のみ、他府県のカードでも優待を受ける事ができます。
実際の所どれぐらいの数なのかと言うと、千葉県では総加盟数7297店のうち2504店が全国共通対応です。神奈川県に関しては3397店舗中、547店しかありません。
実際の所お得なのか
これに関しては全国すべての優待内容を見た訳では無いので何とも言えませんが、都道府県によって差が大きいが、総合的には微妙という事です。
大手ではマクドナルドやモスバーガー、コナカなどの加盟もありますが優待内容は総じて微妙。普通に配布されているクーポンや提示の割引で言うとJAFなどの方がお得な事が殆どです。
大阪府と神奈川県での大手チェーン優待例
この2県が一覧で見る事が出来て分かりやすかったので、大手チェーン店での優待を見てみたいと思います。
モスバーガーでの優待内容は「粉ミルク用のお湯提供」と一部店舗で「おむつ替えシートの設置」でした。さて、これは子育てパスポートが無いと受けられない優待内容なのでしょうか・・・。お湯…言ったら誰でも貰えそうな気がしますが。
大阪の場合はコンビニが加盟しており、粉ミルク様にポットのお湯を使って良いとの事です。セブンイレブンに関しては表記がありませんが詳細を見ると【セブン-イレブンはセブン銀行が発行する「親と子のコミュニケーションマガジン」である「森の戦士ボノロン」を通じて、地域住民の皆様の子育て支援を応援します。】と書かれておりあまり意味が分かりませんでした。
これも…お願いすればポットのお湯使わせてくれそうな気がしますが違うのでしょうか。中には優待内容が「ベビーカーでの入店可能」という店舗もあり、ちょっと良く意味が分からない物が多々あります。
ちなみに、紳士服のコナカではお会計から5%OFFとちゃんとした(?)優待も存在しますが、公式HPのクーポンやJAF会員証で10%OFFの方が個人的にはいいと思いました。
では実際、どういう所がお得なのか
大手やチェーン店になると優待内容が極端に微妙なこの子育てパスポートですが、個人経営のお店や地元商店街、地元企業などは比較的マシな事が多くあります。
そもそも小さなお店だとクーポン自体を配布していない事も珍しくなく、割引額が少額であってもこの子育てパスポートを使う事で賢く買い物ができる場合があります。
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この記事を書いたのは
人気の場所から治安の悪い国まで様々な国に渡航経験があり。多い時はホテルに月間15泊以上、海外野宿・ゲストハウス、民泊から一流ホテル、クルーズ船まで大概制覇。英語は全く得意じゃないけど何とかなっています。