最大半額…ではない?コロナ終息後の「Go To キャンペーン」概要と注意
新型コロナウイルスにより落ち込んでしまった観光需要に対する対策として、政府は1.6兆円の予算を計上しこれらを5つの種類に分割して、地域活性化を図る官民一体型の「Go To キャンペーン」を7月下旬頃より実施すると発表がありました。
メディアでは【約1.7兆円(※1兆6,794億円)!!】【旅行が最大半額!】と煽られ、もの凄くお得感があるように感じますが、だいたいこういうのは小さな※があり、よく読むと「な~んだ」となるケースが多々あります。
ではこの「Go To キャンペーン」とはどのような物で実際のところ私達にはどのような恩恵があり、本当にお得な物なのでしょうか。
Go To キャンペーンとは、概要
Go To キャンペーンとは、経済産業省・国土交通省・農林水産省・内閣官房によって計画されている新型コロナウイルスによって落ち込んだ観光需要や外食需要などを再活性化しようという超特大のキャンペーンで、合計で1兆6,794億円という莫大な予算が確保されています。
この金額がどれぐらい凄いかと言うと、過去の災害時発生時に実施された各種「ふっこう割」は約30~80億円規模でしたので、桁が違います。
ただし、この約1.7兆円全てが旅行代半額補助に使われる訳ではありません。
大事な事なのでもう一度書きますが、1.7兆円は諸々の総予算であって、全額が旅行代の補助に充てられる訳ではありません。
新型コロナ終息後を想定している為、現時点ではまだ詳細な内容は発表されておらず、実施時期なども不透明、今後変更される可能性も十分に考えられます。
2020年7月末ごろから開始し、8月の夏休みシーズン利用を目標とするという発表がありました。
そんな「Go Toキャンペーン」は以下の5つから成り立っており、これらをまとめて「Go Toキャンペーン事業」と呼びます。
この5軸を見て色々と思う事のある方も多いと思いますが、余計な事は書かないでおきます。約1.7兆円の予算がこれら5つの事業へと分配されるのですが、現時点では分配比率などの発表はありません。
ただし消費者への還元比率などを見た限りではGo To Travelキャンペーンが一番のメインになり、あとは謎の多い周知事業でどれだけの予算が消費されるかではないでしょうか。では、順番に詳細をご紹介いたします。
- [楽天トラベル] 平日の旅行が5,000円引きなど、旅行代金高騰中の今使えるクーポン
- 鹿児島県民割「鹿児島 体験たっぷりプレゼントキャンペーン」概要と予約/利用方法
- 「行っ得ちちぶキャンペーン」概要と予約/利用方法
Go To Travel キャンペーン
恐らく一番の目玉となる事業で、旅行業者を経由し期間中の旅行商品を購入した消費者に対して、代金の1/2相当分のクーポン等を付与するとなっています。ん?クーポン?と気になる言葉も出てきましたが、難しい言葉での説明は省き、わかりやすくご紹介すると…
- 旅行代理店経由で予約した人が対象
(ホテルに直接予約を入れたり、駅で新幹線の切符を買った場合などは対象になりません) - 旅行代金の半額が補助対象。
- 1人1泊あたり2万円が上限。日帰りは1人1万円が上限
- 補助額の7割は支払う旅行代金から値引き
- 補助額の3割は現地での買い物時に利用できるクーポンとして付与
いわゆる「※」となりうる情報は、確かに最大半額(上限2万or1万)が補助対象なんですが、半額分が値引かれる訳ではなく、3割は現地での買い物クーポンになるよという事です。
過去の「ふっこう割」同様の仕組みと言われておりますので、特に面倒な手続きなどなく、補助対象額の7割は予約時に値引かれると考えて良いでしょう。
あとの3割の現地クーポンについては詳細が発表されておりませんが、お土産や物産品の購入に使えるようになるとの事。
このGo To Travelキャンペーンについては、事例なども含めて別ページで特集を致しますので併せてご参照ください。
Go To Eat キャンペーン
外食産業を応援するためのキャンペーンで、特に旅行とは関係なく自宅近くの飲食店でも使えるようです。
- オンライン飲食予約サイト経由の予約・来店でポイント等を付与
- 一人当たり最大1,000円分
- 対象飲食店で使える2割相当の割引が付いたプレミアム食事券の発行
ポイントとしてはオンライン飲食予約サイト経由での予約・来店という所でしょうか。一休レストラン、ホットペッパーグルメ、EPARKなどが有名どころですが、ネット予約という事を考慮すると地方では対象店舗数が少なくなる恐れがあるという事。
また、発表資料にあったのは最大一人当たり1,000円分という表記なので完全に一回切り、しかもポイントでの還元となると、今まで利用していなかった人にとってはそこまで旨味はないのかな…という気もします。
現状では多くの情報が出ていないので、プレミアム食事券にも期待しつつ発表があり次第お知らせ致します。
Go To Event キャンペーン
チケット会社経由で期間中のイベント・エンターテインメントのチケットを購入した場合、2割相当分の割引・クーポン等を付与。
これも現時点では以上の事しか発表されておらず、具体的な発表があり次第ご紹介致します。チケット会社と言うと、チケットぴあやイープラス、ローチケだったりと有名どころはありますが、これらの業者はいわゆるイベントのチケットだけでなく、遊園地や動物園などレジャー施設の入場券も扱っている場合があります。
という事はレジャー施設の入場券も2割相当分が還元されるのか?一体どこまでが対象になるのか注目して行きたい所です。
- [楽天トラベル] 平日の旅行が5,000円引きなど、旅行代金高騰中の今使えるクーポン
- 島根県の全国旅行支援の受付状況&「しまね旅キャンペーン」の概要
- 岐阜県の全国旅行支援の受付状況&「ほっと一息ぎふの旅」の概要
Go To 商店街 キャンペーン
公式発表では「商店街等によるキャンペーン期間中のイベント開催、プロモーション、観光商品開発等の実施」となっているので、商店街で使えるクーポン券や商店街で買い物をしたらキャッシュバック……といった類の物では無いようです。
商店街で実施されるイベントに補助金を出すとかそういうイメージでしょうか?現状では詳細が不明な為、発表があり次第お知らせ致します。
一体的なキャンペーンの周知
最後は、「キャンペーンを一体的に、わかりやすく周知するための広報を実施。」と発表されていますが、要するに上記4つの周知宣伝のための費用って事ですね。
こんなもん黙っていても旅行会社やメディアが散々取り上げると思いますが、予算配分などの発表があり次第ご紹介したいと思います。
県民割 県民割が今熱い!!最大半額以上、地区町村の補助と併用も
▼宿泊クーポンを獲得して空きがあるうちに予約
▼旅行予約サイトのクーポンまとめ記事
この記事を書いたのは
旅行・お出かけに役立つクーポン情報や裏技・最新情報などをご紹介しています